@misc{oai:repo.qst.go.jp:00079201, author = {上林, 將人 and 中西, 郁夫 and Kamibayashi, Masato and Nakanishi, Ikuo}, month = {Mar}, note = {脳卒中ほかの虚血再灌流障害モデルに単回投与で奏功する1,4-dihydropyridine系Ca^2+/Calmodulin拮抗薬における薬理活性とラジカル消去能の相関関係をcyclic voltammetry法を用いて検討した。 ピラゾール環が結合したエステル側鎖の炭素数(n=2,4,5,6,7,8)が異なる誘導体をdihydropyridine系降圧薬のCa^2+拮抗薬Nicardipineを対照として電気化学的に酸化還元挙動を比較した。 炭素数6のCV-159-6がOHラジカルを10^-8 Mで消去した。他の炭素数では10^-6 Mにおいても消去せず、安定Nicardipineの消去活性は10^-6 Mである。CV化合物の薬理活性は、n=5、n=7では冠拡張作用が弱く、n=8では心抑制が出る。従って、電気化学的にエステル側鎖の炭素数6が最適で、循環薬理データと一致した。炭素数6のCV-159-6は、単回経口投与した脳卒中モデル実験においてBBBを通過してCA1領域の神経細胞死を抑制し、脳浮腫を抑制する。冠血管拡張作用は強く、心筋外層部よりも心筋内層部の血流増加率が高い。また、収縮期圧に比し拡張期圧を低下させることから心筋梗塞に有利に作用することが期待できる。肝虚血再灌流モデル実験ではOHラジカル消去作用、ミトコンドリアの変形抑制、遺伝子レベルにおいてiNOS生成抑制が認められた。 上記の結果は、cyclic voltammetryを用いた電気化学的な検証は、ラジカル消去能と薬理活性との構造相関が一致したことから、量子薬理学の第一歩として有用な方法と考えられる。, 日本薬学会第140年会}, title = {量子薬理学への第一歩 ラジカル消去能と薬理活性構造における電気化学 的証明}, year = {2020} }