@misc{oai:repo.qst.go.jp:00078978, author = {稲庭, 拓 and Inaniwa, Taku}, month = {Sep}, note = {炭素線治療は、腫瘍への線量集中性が高く、またその付近での生物効果が高いことから、体深部の癌に対する有効な治療法である。体内に入射した炭素線の一部は核破砕反応を起こし、幅広いエネルギーを持った多種の核破砕片が生成される。それらの粒子の細胞殺傷効果は、そのエネルギーだけでなく種類によっても異なる。したがって、炭素線の生物効果や治療効果を正確に予測するためには、物質内での入射粒子や核破砕片のエネルギースペクトルの詳細な情報(線質情報)が必要になる。放医研では、炭素線の線質情報をGeant4によるモンテカルロ計算で取得し、炭素線治療の治療計画に用いている。 放医研では、更なる重粒子線治療の高度化を目指し、複数の核種を組み合わせて照射するマルチイオン治療法の開発を進めている。この治療法を実現するためには、炭素線に加え、ヘリウム線、酸素線、ネオン線の線質情報を正確に計算する必要がある。Geant4に代表されるモンテカルロシミュレーションコードは、重粒子線治療の分野において、新たな照射方法を開発するために必要不可欠な手段である。 本発表では、放医研の炭素線治療への利用を中心にGeant4を使った幾つかの研究について紹介する。, Geant4医学応用研究会}, title = {放医研の炭素線治療計画におけるGeant4の利用}, year = {2018} }