@misc{oai:repo.qst.go.jp:00078455, author = {平戸, 未彩紀 and 馬場, 祐治 and 和田, 真一 and 藤井, 健太郎 and 本田, 充紀 and 横谷, 明徳 and Hirato, Misaki and Fujii, Kentaro and Yokoya, Akinari}, month = {Jan}, note = {Br等のハロゲン原子を含むDNA関連化合物は、放射線増感効果を示す薬剤として放射線治療への応用が期待されている。Brが存在することによりDNAの放射線損傷の量や質が異なることが予想されるが、この増感効果における物理・化学的メカニズムは未解明な部分が多い。通常ではDNA損傷を作らない水和電子がBrの存在によりDNAと反応するようになり、また反応後の電荷が5-bromouracil(BrU)に移動し損傷を形成するメカニズムが、モンテカルロ法による放射線トラック構造とDNA損傷のモデル研究により提唱されている。このモデルから、Br原子の存在によるDNA関連分子の特異的な電子状態が予想される。そこで本研究では、X線光電子分光法(XPS)及びX線吸収端微細構造(XANES)解析法によりBrを含むDNA関連分子の内殻準位と非占有準位の電子状態を明らかにすることを目指した。In基板上にbromodeoxyuridine monophosphate(BrdUMP)と、thymidine monophosphate(TMP)の水溶液を滴下後乾燥させた薄膜試料を用いた。XPSにより特定の準位の電子の結合エネルギーを、またXANES解析によりC、N及びOのK殻吸収端付近の吸収スペクトルから非占有準位への励起に要するエネルギーを比較した。さらに、Pについては、水溶液試料を用い、蛍光収量測定からXANESスペクトルを得た。得られたいずれの結果においても、Brの有無でこれらのエネルギーには大きな違いは見られなかった。このことから、Brはそれが結合する相手の原子や分子の内殻レベルの準位に違いを与えないと結論された。化学結合に直接関与するのは価電子であるため、今後価電子状態についても検証が必要だと考えられる。, 第33回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム}, title = {軟X線分光法を用いたハロゲン化DNA関連分子の電子状態の研究}, year = {2020} }