@misc{oai:repo.qst.go.jp:00078355, author = {中嶋友里絵 and 岡田真希 and 柴田晴菜子 and 大野豊 and 乾秀之 and 田中秀逸 and 吉原亮平 and Ono, Yutaka}, month = {Dec}, note = {Rhizobium radiobacter (R. radiobacter) は、植物に対して根頭癌腫病を引き起こすグラム陰性土壌細菌である。この細菌はTi-plasmidを持ち、感染時にTi-plasmid上のT-DNA領域を植物の染色体DNAに組込む性質がある。R. radiobacterは、植物染色体DNAにT-DNAを挿入するために、宿主植物のDNA二本鎖切断(DSB)修復機構を利用していると考えられている。T-DNA挿入に関わるDSB修復経路として、non-homologous end joining(NHEJ)、homologous recombination(HR)、そしてalternative end joining(alt-EJ)などが考えられるが、それらの中でどれが主要な経路であるかは明らかでない。  本研究では、シロイヌナズナの野生株およびNHEJ欠損株に対し、R. radiobacter によるT-DNAの導入を行い、植物染色体DNAにおけるT-DNA挿入位置のleft border(LB)側接合部位をアダプターPCRにより解析することで、T-DNA挿入に関わるDSB修復経路を検討した。 染色体DNAとLBの接合部位は、filler DNA型、0-1 bpマイクロホモロジー型、≥2 bpマイクロホモロジー型の3種類に分類することができた。これらの接合型の割合は野生株とNHEJ欠損株で差が見られなかったが、filler DNA配列内またはその近傍で見られるdirect repeatおよびinverted repeat配列が、NHEJ欠損株において長い傾向があった。また、NHEJ欠損株ではT-DNAのLB側の挿入が転写開始位置の近くで起こる頻度が高かった。これらのことから、NHEJはfiller DNAの形成に加え、染色体DNA全体へのランダムなT-DNAの挿入に関与することが示唆された。, 第42回日本分子生物学会年会}, title = {DNA二本鎖切断修復機構NHEJがRhizobium radiobacter による遺伝子導入に与える影響}, year = {2019} }