@article{oai:repo.qst.go.jp:00078348, author = {東, 達也 and Higashi, Tatsuya}, issue = {13}, journal = {臨床放射線}, month = {Dec}, note = {がん遺伝子パネル検査が保険収載され,我が国 は令和を迎えて「がんゲノム医療元年」となった。 2015年当時のオバマ米大統領が一般教書演説に て個別化医療(precision medicine/personalized medicine:PM)を提唱してから4年,我が国の これまでの医療事情を考えればかなり早いのでは と感じる。PMは患者の遺伝的背景や個々のがん 種に特徴的な生物学的・病理学的特性,バイオ マーカーを評価分析して行う医療であり,バイオ マーカーは治療反応の判別,治療適格・不適格性 の判定,治療効果予測,モニタリングの客観的指 標と規定される。がん遺伝子パネル検査はまさに その代表格であるが,ある分子標的を考えれば, 分子イメージングがバイオマーカーであり,PM は分子標的治療といえる。この潮流に沿った概念 theranosticsが医学分野で広がっている。核医学 では分子イメージングを用いたPET/SPECT核 種による診断と,核種の付け替えによる治療であ る核医学治療・標的アイソトープ治療(targeted radioisotope therapy:TRT)の新時代を迎えた (図1)。TRTでは治療用核種のオプションが増え て,従来のβ核種のみならず,殺細胞効果の高い α線核種の利用も可能となり,治療対象疾患の拡 大(希少疾患から前立腺癌などのcommon disease へ)とともにその可能性が大きく広がった。α線 TRTはα線核種そのものをターゲットに照射す る加速器技術など多くの技術革新の末に達成され た量子医学である1)。今年は量子コンピュータの 「量子超越性」の実証が報道された年でもある。ま さに量子科学技術が脚光を浴びる時代といえよう。 本稿では,Theranosticsによる量子医学と題し, TRT分野における最新の知見と将来展望を示す。}, pages = {1527--1532}, title = {Theranosticsによる量子医学}, volume = {64}, year = {2019} }