@inproceedings{oai:repo.qst.go.jp:00078337, author = {青野, 辰雄 and 神林, 翔太 and 濱島, 大輝 and 高橋, 博路 and 山村, 充 and 山田, 裕 and Tatsuo, Aono and Shota, Kambayashi and Hamajima, Hiroki and Hiroyuki, Takahashi and Yutaka, Yamada}, book = {The Proceedings of the 20th KEK Symposium on Environmental Radioactivity.}, month = {Nov}, note = {2017年5月に福島県十万山(浪江町及び双葉町)において林野火災が発生し、それに伴う沢水への放射性セシウム(Cs)の流出について調査を行った。高瀬川に流入する猿田川(浪江町)にある白砂子第一ため池の上流域よりもその下流域(高瀬川手前)の沢水中の溶存態放射性Cs濃度が2倍以上高い結果が観測された。その要因を解明するために、2018年に毎月定点でモニタリングを実施した。また沢水が流入し、下流に流出する白砂子第一ため池に対して、周囲からの沢水の流入や流出が確認されない山田前ため池が隣接している。そこで、形態が異なるため池における放射性Csの挙動を解明することを目的に、ため池堆積物中の放射性Csについて調査を行った。白砂子第一および山田前ため池の柱状堆積物中の137Cs濃度の鉛直分布をFig.1に示す。白砂子第一ため池堆積物中の放射性Cs濃度範囲は、堆積物表面から深さ6 cmまでが9 -10 Bq/g-dry、深さ6 -28 cmが2 - 7 Bq/g-dry であった。白砂子第一ため池のある猿田川域の川底堆積物の濃度範囲は1 - 8 Bq/g-dry であった。山田前ため池堆積物中の137Cs濃度は、堆積物表層が72 Bq/g-dryと最も高く、深さと共に減少し、深さ14 - 21 cmでは1 Bq/g-dry 以下であった。山田前ため池は、秋以降に池の水位が下がり、一部は池底が露呈した。堆積物中の放射性Cs濃度の違いは、福島事故時に放射性物質が直接、池底の土壌に沈着したことが要因と考えられる。堆積物の間隙水中の137Cs濃度分布は深さ10 cmより浅い深度で137Csが検出されており、その濃度は堆積物上の池の水中の濃度よりも3 - 10倍程高い値を示した。これは池底に一度沈着した放射性Csが堆積物より再溶出していることを示している。主要元素濃度と共に堆積物から溶出する放射性Csのフラックスについて考察した。}, pages = {94--97}, publisher = {High Energy Accelerator Research Organization}, title = {森林集水域ため池堆積物中の放射性セシウムの濃度分布と挙動}, year = {2019} }