@inproceedings{oai:repo.qst.go.jp:00078182, author = {福田, 美保 and 鄭, 建 and 山崎, 慎之介 and 青野, 辰雄 and Miho, Fukuda and Zheng, Jian and Shinnosuke, Yamazaki and Tatsuo, Aono}, book = {Proceedings of the 20th Workshop on Environmental Radioactivity (KEK proceedings)}, month = {Nov}, note = {本研究では、2018年6月と7月の福島県猿田川における河床堆積物中の237NpとPu同位体の濃度分布と原子数比を事故前の値と比較することで福島第一原発事故の影響の有無を判断することを目的とした。その結果、2018年6および7月の237Np濃度は(0.013±0.007)~(0.093±0.003) mBq/kg-dryで、福島第一原発事故前の237Np濃度と比べて最大で1オーダ低い濃度であった。240Pu/239Pu原子数比は (0.18±0.02)~(0.21±0.05)であり (Fig. 3)、福島第一原発1~3号機の炉心および使用済み燃料プールの240Pu/239Pu原子数比(2011年3月11日時点の理論値0.32~0.47)よりも低く、グローバルフォールアウト の範囲(0.14~0.24) 内に収まっていた。従って、測点SR1~4のPuはグローバルフォールアウト由来であると考えられる。一方で237Np/239Pu原子数比は(0.16±0.02~0.21±0.06)であり、福島第一原発事故前の土壌試料中の値(東京: (0.49± 0.02)、札幌:(0.43±0.01)、北半球中~高緯度 (北緯30~71度) :平均値(0.48± 0.07))よりも低い値であったが、福島第一原発1~3号機の炉心および使用済み燃料プールの237Np/239Pu原子数比(理論値0.049~0.10)よりも高い値であった。本研究の測点SR1~4における237Np/239Pu原子数比のみでは福島第一原発事故の影響の有無を評価することは困難であったが、237Np濃度が事故前のものと比べて低かったことを踏まえると237Npに関しても福島第一原発の影響があったとしても非常に小さいものであったと推測される。今後は、直接沈着の可能性があるリターや土壌などの様々な陸域環境試料を用いて237NpとPu同位体のデータを蓄積し、それぞれの化学形も明らかにすることで福島第一原発事故後の237NpとPu同位体の挙動の解明を行う。これらのデータは廃棄物処理の観点での将来予測に必要な基礎データになると考えられる。}, pages = {49--53}, publisher = {High Energy accelerator Research Organization (KEK)}, title = {福島県第一原発事故後の河床堆積物中のネプツニウムとプルトニウムについて}, volume = {2}, year = {2019} }