@misc{oai:repo.qst.go.jp:00077753, author = {上林, 將人 and 中西, 郁夫 and 大和田, 滋 and Kamibayashi, Masato and Nakanishi, Ikuo}, month = {Nov}, note = {Dihydropyridineの薬効は、Phyllips A.Pが1949年に弱い鎮痛作用とクラーレ作用を初めて報告したことに始まる。1977年の統計では日本の循環器疾患は総死亡率の約42%、脳血管疾患は約25%、高血圧疾患は約3%であり、過去10年間でβ-blockerなどの循環器用薬の生産は約5倍増加した。この中で副作用があるReserpine、Methyldopa、thiazide系利尿剤、ACE阻害剤などの使用は減少し、市場の約40%が血管平滑筋に直接作用するCa拮抗剤に代わった。安定型狭心症に奏功するDiltiazen (田辺製薬)の開発に続いて、1976年には東北大学医学部薬理学教室・橋本虎六教授の下で心臓循環研究で協力な冠拡張作用、血圧降下作用が確認された後に、日本国内で集中的な基礎と臨床研究が行われた結果、世界初である第一世代のジヒドロピリジン系の抗狭心薬としてNifedipine (Bayer)が発売された。Nifedipineは作用が急峻で採用持続時間が短く頭痛ほかの副作用があり、また光に弱く水に難溶(0.1%)であることから製剤改良を必要とした。この欠点の改良をめざしたのがNicardipine (山之内製薬)であり、脳循環代謝改善薬(1981年)、降圧薬(1982年)として発売したが、1999年の厚生省による再評価で有用性が見いだされず本態性高血圧症に厳粛された。水溶性が0.3%あり注射製剤がある。Nilvadipine (1989年発売、藤沢製薬)も適応症は本態性高血圧症である。この他にEfonidipine、Cilnidipine、Azenidipineなどがあり、中でもAmlodipineが世界で最も汎用されている。第二世代とされるDihydropyridine系Ca拮抗薬は、降圧作用の緩和で持続的な展開を目標としてスクリーニングにしており、類似の血管選択性を示す。 一方、CV-159 (1980年、東京田辺製薬)は、W-7をヒントにCa/Calmoulin拮抗作用を介した活性酸素制御を可能にする構造を付与し、単回投与で脳、心臓、腎臓、小腸再灌流障害における酸化ストレスと血管炎症を抑制、また子宮癌細胞増殖を抑制する。, 第29回日本循環薬理学会/第55回高血圧関連疾患モデル学会 合同学会}, title = {Dihydropyridine Ca拮抗薬の構造変遷と埋蔵薬効の発掘への期待:酸化ストレス制御から癌細胞増殖抑制まで}, year = {2019} }