@misc{oai:repo.qst.go.jp:00077590, author = {趙, 松吉 and 吉永, 恵一郎 and 右近, 直之 and 粟生木, 美穂 and 下山, 彩希 and 譚, 成博 and 西嶋, 剣一 and 鷲山, 幸信 and 久保, 均 and 高橋, 和弘 and 鷲野, 弘明 and 東, 達也 and 伊藤, 浩 and Yoshinaga, Keiichiro and Washino, Komei and Higashi, Tatsuya}, month = {Jul}, note = {褐色細胞腫は主に副腎に発する悪性腫瘍で、遠隔転移があれば外科手術による根治は難しく、従来ベータ線を放出するヨウ素‐131(131I)で標識した131I-MIBG(メタヨードベンジルグアニジン)による治療が行われているが、その治療効果は限定的である。ベータ線よりも飛程が短く生物効果が高いアルファ線は強力に細胞内のDNA二重鎖を破壊し、正常組織に対する放射線の影響を最小限に抑えられることから、腫瘍だけを集中的に攻撃する効果の高い治療が期待できる。アルファ線放出核種の中、アスタチン‐211(211At)は標的放射線治療(RI内用療法)の理想的な核種の一つである。近年国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)放射線医学総合研究所は悪性褐色細胞腫を標的とするRI内用療法薬211At-MABG(メタアスタトベンジルグアニジン)の製造に成功し、これがマウスに移植した褐色細胞腫に対し高集積し、腫瘍を大幅に縮小させる強い治療効果があることを明らかした。現在211At-MABGをいち早く臨床に応用するため、放医研と福島医大は、臨床試験を目指して共同で毒性試験等の非臨床試験に取り組んでいる。211At-MABGは、正確な放射線量評価とイメージングを可能にするガンマ線を放出しないため、123I-MIBGといったコンパニオンイメージング剤を用いて、治療線量を事前に予測する必要がある。123I-MIBGを用いて、211At-MABGの放射線量を正確に推定するためには、生体内における123I-MIBGと211At-MABGの分布の類似点と相違点の比較が重要である。また211At-MABGからの脱離したフリー211Atによる正常組織への影響を予測するため、フリー211Atの体内動態の評価も必須と考えられる。そこで、本研究では、正常マウスにおいて、211At-MABG、123I-MIBGまたはフリー211Atを投与し、投与後1分、30分、1時間、3時間、6時間、24時間における 211At-MABG、123I-MIBG及びフリー211Atの体内動態を比較検討した。その結果、正常マウスにおける211At-MABGと123I-MIBGの体内動態は極めて類似していた。一方、フリー211Atは肺、脾臓、顎下腺、胃及び甲状腺に高い集積を示した。 123I-MIBGは211At-MABGを用いたRI内用療法の際、123I-MIBGイメージングによる211At-MABGの放射線量の評価に利用可能である。また標的組織に及ぼすフリー211Atの影響も考慮すべきであると考えられる。, 第15回小動物インビボイメージング研究会}, title = {正常マウスにおけるフリーアスタチン-211(211At)と211At-MABGの体内動態:123 I-MIBGとの比較}, year = {2019} }