@misc{oai:repo.qst.go.jp:00076929, author = {小平, 聡 and Kodaira, Satoshi}, month = {Sep}, note = {宇宙放射線環境は、陽子線から鉄イオンに至る様々なエネルギーの荷電粒子群から構成される特異的な放射線混在場である。それらは容易に宇宙船内を貫通し、特に重イオンは大きなLET(線エネルギー付与)を持つので、生体や集積回路等に大きな影響を生じさせることが知られている。更に宇宙船与圧部壁等の構造物等の原子核と相互作用することにより、入射粒子よりも軽い粒子群や中性子等の2次粒子が発生する。現在の地球低軌道の国際宇宙ステーション(ISS)から、月軌道プラットフォームゲートウェイや月面への展開が計画されている。月近傍では地球低軌道よりも過酷な放射線環境であり、長期間の滞在による被ばく量の増加を強いることとなるため、月近傍での活動を念頭に、対策を検討しておく必要がある。本研究では月近傍の過酷な宇宙放射線環境において効果的に宇宙放射線を遮へいする技術を開発・実証することを目的としている。  宇宙放射線を効果的に遮へいするためには、主成分である1次粒子を効果的に遮へいしつつ、2次粒子の発生確率を低減する必要がある。このような観点から、遮へい材料として低原子番号かつ高密度な材料を検討している。候補材料として、既に実用化されている材料として、ポリエチレン、炭素繊維強化プラスチック、ホウ素添加アルミニウム合金など、新規材料として、水素を詰め込むことができる錯体水素化物(Li4(BH4)(NH2)3やLi2B12H12)を検討している。Geant4を用いたモンテカルロ計算による比較に加えて、重イオンビームを用いた各種候補材料の遮へい効果や、ビーム照射によって発生する中性子の生成率・線量寄与の実験的検証を進めている。本発表では、これまでに得られた知見について紹介する。, 日本宇宙生物科学会第33回大会}, title = {月近傍の過酷な宇宙放射線に対応可能な遮へい技術に関する研究}, year = {2019} }