@misc{oai:repo.qst.go.jp:00076913, author = {水野, 秀之 and 中路, 拓 and 若森, 彩月 and 鶴岡, 伊知郎 and 福田, 茂一 and 福村, 明史 and 小此木, 範之 and Mizuno, Hideyuki and Nakaji, Taku and Wakamori, Satsuki and Tsuruoka, Ichiro and Fukuda, Shigekazu and Fukumura, Akifumi and Okonogi, Noriyuki}, month = {Sep}, note = {1.背景・目的 画像誘導密封小線源治療(IGBT)における線量の健全性を検証するための訪問によるEnd to endテストに向けたファントムを開発し,それに使用する最適な線量計について検討する. 2.方法 ファントムの仕様としては,患者と同じフロー(アプリケータ設置→CT撮影→治計→照射)で検証可能なものとし,線量評価点としては,左右A点,ICRU38の定義に従った直腸および膀胱とした.最適な線量計の検討のため,蛍光ガラス線量計RGD(AGC, DoseAce GD-302MまたはSnフィルタ付のGD352M)およびPinpoint電離箱(PTW, TN31013)の適用について検討した.具体的にはモンテカルロ計算コードPHITSを用いて,シンプルな水中の体系でRALS用192Ir線源を1個設定し,それと平行な向きにRGDを一定距離離して配置し,線源-RGD間距離を変化させ,水吸収線量に対するRGD吸収線量の比の変化を評価した.距離に応じて線量計に入射する放射線のエネルギースペクトルが変化することからそれに応じた線量計の応答を評価する.Snフィルタ形状についても図面を元に正確にPHITS内に再現させた(Fig. 1参照).また,空間分解能向上の試みの一つとして,RGDを高線量マガジンで読み取りを行ったと想定し,その際の微小な読み取り領域(0.6 mmΦ×1 mm長の円柱領域;Fig. 1のRGD先端近傍の丸い領域)へ付与される吸収線量も併せて評価した. 3.結果・考察 Fig. 2に,フィルタなし,フィルタ付を通常マガジンで,またフィルタ付を高線量マガジンで読み取りを行った際の出力に相当するRGD吸収線量/水吸収線量の比をそれぞれ,線源からの距離の関数としてプロットした.フィルタ付きのものは距離の変化による出力変化への応答が数%以内と優れていたが,フィルタなしのものでも,距離が2 cmから6 cmと変化した場合の感度変化は10%以内で収まる結果が得られた.一方,高線量マガジン使用時の読み取り領域に付与された吸収線量を計算したケースについては,同じ統計量では誤差が大きく,正常に評価できない結果となった.フィルタ付きの場合は角度依存性が大きくなることも予想され,本シミュレーションに加えて追加シミュレーションが必要になること,またそれを実際のAudit測定時に補正するのは限界があることから不採用とした.高線量マガジン使用時のケースは本シミュレーションでは検証しきれていないが,微小体積への線量付与をRGDで評価するのは読み取り時のマガジンへの設置誤差などの影響も大きくなることが想定されたため不採用とした.結果としてフィルタなしを採用することとした.RGDの出力は60Coのガンマ線場で校正されているため,192Irのガンマ線場で使用する場合には線質補正する必要があるが,より線質依存性が低いPinpoint電離箱出力により補正することとした.実際のAuditにおいては,まず,Pinpoint電離箱の実効中心を左右A点に一致するように設置し測定を行い,その後左右A点,膀胱・直腸の位置にRGDを設置して照射を行う方式を採用することとした.A点での電離箱測定により測定値と治療計画装置の計算値に大きな差異がないことを最初に確認し,その後全点にRGDを設置して照射を行う.なお,各位置でのRGDの線質補正係数については線源座標情報よりPHITSを用いて求める. 4.結論 IGBTのEnd to endテストの線量計としてはフィルタなしのRGDを採用した.Pinpoint電離箱とRGDを併用する形で効率的なEnd to endテストの手法がほぼ確立できたため,今後は実際の訪問調査を実施していく., 第118回日本医学物理学会学術大会}, title = {IGBTのEnd-to-endテストに向けたファントムの開発と最適な線量計の検討}, year = {2019} }