@misc{oai:repo.qst.go.jp:00076852, author = {高草木, 洋一 and Takakusagi, Yoichi}, month = {Jun}, note = {ヒトは、約 60 兆個の細胞から構成されていると言われています。  生物個体を形成する、この数ピコリットルの液体で満たされた反応容器の中で、何千種類もの生体物質が絶えず合成・分解し続けられています。こうした多種多様な反応がどうやって同時に進行しているのか?どうやって統制されているのか??一つ一つを分子 (無生物) の化学反応で記述できるとすれば、生物と無生物を分けるものとは一体何なのか???これらの疑問に応えることは、システム生物学の重要なミッションであり、いまだ多くの謎に包まれた未解明の仕組みです。  この謎解きに挑戦するため、多くの研究者が個体を解体して器官をとりだし、組織や細胞を破壊して、細胞小器官や分子、原子レベルでその構成成分や機能を解析し、そうして得られた結果を再び個体まで還元することで、現在のバイオサイエンスを形作る知識の泉を構築してきました。一方で、残念ながら従来の研究方法は、サンプルを擦り潰してその中身の分子や活性を計測するような破壊的解析が多く、生体のあるがままの活動や個体全体の生命現象を捉えるにはほど遠い状況なのが実情です。従来の延長とは一線を画した、新たな技術や学問体系が求められています。 その一つとして、近年の技術革新により、分子や原子よりもさらに小さな「量子の目」で生命を俯瞰することをめざした、量子生命科学 (Quantum Life Science) という新たな分野が開拓されようとしています。国の戦略目標および研究開発目標として具体的に定められ、現在その基礎研究が推進されつつあります。  本セミナーでは、量子生命科学とは一体どのような学問であり、その中心的役割を担う量子技術にはどのようなものがあるのか?何ができるのか?そして生命現象の中に見出される量子とは?システム生物学と量子生命科学との接点について触れながら、「量子の力によって新たに解き明かされつつある生命の謎」についてご紹介します。, 東京理科大学理工学部応用生物科学科 システム生物学 講義}, title = {システム生物学と量子生命科学}, year = {2018} }