@misc{oai:repo.qst.go.jp:00076789, author = {中路, 拓 and 若森, 彩月 and 鶴岡, 伊知郎 and 福田, 茂一 and 福村, 明史 and 水野, 秀之 and Nakaji, Taku and Wakamori, Satsuki and Tsuruoka, Ichiro and Fukuda, Shigekazu and Fukumura, Akifumi and Mizuno, Hideyuki}, month = {Sep}, note = {1.背景・目的 線量集中性の優れた3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)は日本を含めた世界各国で普及が進んでいる.アジア原子力協力フォーラム(FNCA)の放射線治療プロジェクト1)では,日本で作成されたプロトコルに従ったIGBT多施設前向き観察研究が進められている.本研究ではその品質向上を目指し,各施設への訪問によるEnd-to-endテスト体系の確立を目指している.このテスト体系では60Coγ線場において校正された蛍光ガラス線量計(RGD)を用いた.本研究の目的は,RGDを192Irγ線場で使用する際の線質変換係数の導出である.その導出方法とその結果について報告する. 2.方法 End-to-endテストは,ファントムの設置からCT撮影,プランニング,放射線照射を患者同様のフローで行った.線量投与体系には,アプリケータにFletcher-Williamson型金属アプリケータ,照射装置にmicroSelectron-HDR v2を用いた.線量測定体系には,線量計として量研機構QST病院のコバルト照射場(二次線量標準場)で校正したRGD(AGC,DoseAce,GD-302M ,1.5 mmφ,12 mm長の円筒形)と本研究で開発した水ファントムシステムを用いた.RGDを留置する線量評価点として左右A点およびICRU38に基づく直腸と膀胱を設定し,A点ではRGD長軸が鉛直方向,直腸・膀胱では水平方向を向くように設置した.照射実験は計4回行い各評価点でRGD2~3個を照射した.処方線量はCT撮影時に得られたA点に600 cGyとした. モンテカルロ計算コードPHITS(v3.02)2上で,ファントム中の線源およびRGDを模擬して線質変換係数を導出した.特に、RGDについてはその組成,読取領域,方向を考慮した.線源については192Ir線源部分と外容器のカプセル構造を簡易的な円筒とし,線源配置角度は患者体軸方向の角度のみ考慮した.線源およびRGD の座標はEnd-to-endテスト実施後の治療記録から取得した.モンテカルロ計算上で模擬したRGD読取領域での水およびRGD吸収線量をそれぞれ計算した.また,60Co校正場における水およびRGD吸収線量比もモンテカルロ計算で求めた.これらの結果から192Ir線源測定時の線質変換係数を求めた. 3.結果・考察 照射実験1回目の各線源から照射される評価点RGD読取領域での水およびRGD吸収線量の比を,各線源からRGDの距離としFig. 1に示した.線源距離に応じて線質変換係数は10~20%の幅を持っていることが分かった. 線源距離に応じた各評価点での線質変換係数の1次の近似を用いて,各距離の逆二乗と停留時間割合の加重和として線質変換係数を導出した.その結果用いて補正した測定結果とTPS計算結果の比をFig. 2に示した.計4回の測定の結果から各評価点で系統的な誤差が見られた.現在この誤差の低減方法として,pinpoint電離箱を用いたA点での基準線量の測定を考えている. 4.結論 モンテカルロ計算を用いて線質変換係数を導出した.今回の結果を適応した結果では各評価点で差が8%近いものがある.今後,各測定間での系統的誤差低減のための手法を取り入れる必要があると考えられる., 第118回日本医学物理学会学術大会}, title = {蛍光ガラス線量計による3D-IGBTの線量評価における線質変換係数導出}, year = {2019} }