@misc{oai:repo.qst.go.jp:00076764, author = {長谷川, 真保 and 西久保, 開 and 藤原, 悟 and 松尾, 龍人 and 横谷, 明徳 and Hasegawa, Maho and Nishikubo, Kai and Fujiwara, Satoru and Matsuo, Tatsuhito and Yokoya, Akinari}, month = {Sep}, note = {放射線照射により誘発されたゲノムDNA上の二本鎖切断(DSB)は染色体異常や細胞のがん化を引き起こす重大な損傷となる。この損傷の多くは、XRCC4やLigⅣなど様々な修復タンパク質が関与する非相同末端結合修復(NHEJ)で効率よく修復される。DNA-PKによってリン酸化を受け活性化したXRCC4はDSB末端の再結合反応の足場としてXLFと複合体を形成し、これらがさらに多量体化したフィラメント構造を形成することで、不安定な末端をサポートするモデルが提唱されている[1]。この高次構造形成には、タンパク質のリン酸化による構造変化が重要な役割を果たしていると推測される。以上のことを踏まえて私たちはまず、野生型及び特定のアミノ酸残基をアスパラギン酸置換することで疑似リン酸化したXRCC4変異体に対して、タンパク質の二次構造比を決定できる円二色性(CD)スペクトル測定を行った。しかし、CDスペクトル測定では、二次構造以上の構造情報を得ることができない。そこで、さらなる高次構造の変化を明らかにするために動的光散乱(DLS)法とX線小角散乱(SAXS)法を行った。その結果、XRCC4は疑似リン酸化により何らかの構造変化を起こしている可能性が示唆された。しかし、今回得られた結果はサンプル濃度が低く十分なS/Nが得られていないため、両者の定量的な比較はまだ難しい。また、サンプルの調整から測定までの間にタンパク質の会合状態が変化している可能性も考えられる。今後は、これらの課題を検証し再度DLS、SAXS測定を行う必要がある。, 令和元年度若手放射線生物学研究会専門研究会}, title = {SAXSによるDNA修復タンパク質のリン酸化構造解析}, year = {2019} }