@misc{oai:repo.qst.go.jp:00076706, author = {前川, 雅樹 and Wada, Ken and Miyashita, Atsumi and Kawasuso, Atsuo and Maekawa, Masaki and Wada, Ken and Miyashita, Atsumi and Kawasuso, Atsuo}, month = {Sep}, note = {スピン偏極陽電子を用いると、オルソPsの消滅寿命の強度変化から物質最表面の電子スピン偏極状態が評価できる。放出Psの速度分布測定を行うことが出来れば、電子エネルギーの関数として表面電子偏極率が得られる。我々は、スピン偏極陽電子を用いたPs飛行時間測定装置(SP-PsTOF)の開発を進めている。  440 MBqのNa-22線源を用いて発生させたスピン偏極陽電子ビームを、2keV程度に減速して試料に打ち込み、放出Psの飛行時間測定(TOF測定)を行った。試料は外部に置かれた0.05Tの電磁石により面内方向に磁化させることで、スピン偏極Ps-TOF測定を行える。  強磁性体薄膜であるニッケル薄膜の測定では、正負磁場の印加によりTOFスペクトル強度に違いが検出された。強度差は、フェルミ面近傍付近のエネルギーで負となり、電子のスピン偏極率が負であることを反映している。一方、非磁性体である白金薄膜試料では磁化方向による違いは検出されなかった。これにより、本手法を用いると、物質最表面にある電子のうち、フェルミ面近傍にある電子のみのスピン偏極率が得られることが検証できた。現在、エネルギー分解能を向上させる改良を進めている。, 15th International Workshop on Slow Positron Beam Techniques & Applications (SLOPOS-15) 参加}, title = {Construction of a spin-polarized positronium time-of-flight measurement apparatus}, year = {2019} }