@misc{oai:repo.qst.go.jp:00076295, author = {崔, 星 and Eun Ho, Kim and 鈴木, 雅雄 and Sai, Sei and Ho Kim, Eun and Suzuki, Masao}, month = {Jul}, note = {【目的】放医研では、炭素線照射単独による肝癌治療を550例以上行っており、良好な成績を得ている。しかし、進行肝癌の5年生存率は依然20%以下であり、炭素線治療効果を上げるため薬剤併用療法などの新規開発が望まれる。本研究では、その基礎研究として、炭素線と糖尿病治療薬Metformin或いは分子標的薬Sorafenibとの併用による肝癌細胞に対する殺傷効果及びそのメカニズムについて調べる。 【方法】肝癌細胞HepG2、Huh7を用いて、その親細胞と分離収集した癌幹細胞に対して、炭素線単独或はMetformin或いはSorafenibとの併用による細胞生存率、apoptosis誘導、細胞周期の変化、colonyやspheroid形成能、細胞死関連遺伝子発現変化及び移植腫瘍増殖抑制について比較検討した。 【結果】Huh7,HepG2細胞において、まずMetformin(5 mM)との併用は炭素線照射単独に比べ有意なDNA損傷、アポトーシス、および細胞周期停止の増加ならびに腫瘍細胞の遊走および浸潤の阻害が認められた。そして、炭素線とMetforminとの併用はAMPKの活性化が増強され、mTORおよびAktリン酸化を顕著に抑制した。一方、Huh7,HepG2細胞から分離した癌幹細胞(CD133+/CD90+, CD44+/ESA+)に対して、炭素線とSorafenib (10uM) との併用は炭素線、X線照射単独に比べて、colonyやspheroid形成能を顕著に抑制した。そして、炭素線とSorafenibとの併用はcaspase3/7活性、Bax発現を有意に上昇させる、一方HIF1a, MMP2, E-cadherin, VEGFやp62, LC3発現を有意に抑制した。移植腫瘍に対して、炭素線はX線照射に比べより強い腫瘍増殖抑制効果を示し、Sorafenibとの併用は比較的低い線量でも腫瘍増殖を抑制することが認められた。 【結論】、炭素線とMetformin或いは Sorafenibなど薬剤との併用により、炭素線の肝癌細胞及び肝癌幹細胞の殺傷効果を顕著に増強させ、進行肝癌治療に有効である可能性が示唆された。, 第55回日本肝癌研究会}, title = {重粒子線照射と薬剤併用による肝癌細胞に対する殺傷メカニズムについて}, year = {2019} }