@misc{oai:repo.qst.go.jp:00075916, author = {伊原, 智一 and 野口, 実穂 and 横谷, 明徳 and Ihara, Tomokazu and Noguchi, Miho and Yokoya, Akinari}, month = {May}, note = {放射線などの外部ストレスによりゲノムにDNA損傷が生じ、その損傷が修復できなかった場合、細胞の中にはG1期において不可逆的な細胞周期停止状態になるものがある。この細胞のことを老化細胞と呼ぶ。修復不可能なDNA損傷が生じた細胞が再び細胞周期を進行するようになるとその細胞ががん化する恐れがあることから、細胞老化は細胞のがん化を防ぐための機構であると考えられている。一方で、老化細胞からは周囲の細胞に対し、細胞老化やがん化を促進する生理活性物質が分泌されることが報告されている。ここから老化細胞には正常な細胞とは異なる機能や役割が存在しており、この細胞内の環境は正常細胞内のそれとは異なっていることが推測される。また、老化の誘導にオートファジーが深く相関していることが示唆されている。そこで、放射線照射したヒト線維芽細胞における細胞内環境変化やオートファジー活性の変動を調べ、これらが老化誘導及び老化細胞にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることを目標とする。DNA損傷時の細胞老化が生じるタイミングが個々の細胞によって異なっていることや老化誘導時におけるp16,p21,LC3,pp62の発現量について、分子生物学的な手法によりその推移のダイナミクス測定に着手しており、今回はそれらについて発表する。今後さらに、ナノダイヤを用いた量子センシング技術を、世界で初めて本分野へ導入を試みる。これにより、細胞集団としてではなく単一の細胞における老化誘導やオートファジーの追跡が可能となる。得られる知見は、老化細胞による周囲の細胞のがん化の抑制、更には個体老化に伴うがん発生の抑制などに貢献すると期待される。, 量⼦⽣命科学会第1回⼤会}, title = {放射線照射ストレスによる細胞老化過程と細胞内環境変化}, year = {2019} }