@misc{oai:repo.qst.go.jp:00075906, author = {長谷川, 真保 and 西久保, 開 and 藤原, 悟 and 松尾, 龍人 and 横谷, 明徳 and Hasegawa, Maho and Nishikubo, Kai and Fujiwara, Satoru and Matsuo, Tatsuhito and Yokoya, Akinari}, month = {May}, note = {放射線照射により誘発されたゲノムDNA上の二本鎖切断(DSB)の多くは、XRCC4やLigⅣなど様々な修復タンパク質が関与する非相同末端結合修復(NHEJ)で効率よく修復される。DNA-PKによってリン酸化を受け活性化したXRCC4は切断端再結合反応の足場としてXLFと複合体を形成し、これらがさらに多量体化したフィラメント構造を形成することで、不安定なDSB末端をサポートするモデルが提唱されている[1]。この高次構造形成には、タンパク質のリン酸化による構造変化が重要な役割を果たしていると推測される。以上のことを踏まえて私たちはまず、野生型及び特定のアミノ酸残基をアスパラギン酸置換することで疑似リン酸化したXRCC4変異体に対して、タンパク質の二次構造比を決定できる円二色性(CD)スペクトル測定を行った。これまでの結果から、C末端側を疑似リン酸化することで、N末端側の二次構造が変化しているという可能性が示唆された。そこで、さらなる高次構造の変化を明らかにするため、X線小角散乱(SAXS)を行った。その結果、XRCC4は疑似リン酸化により何らかの構造変化を起こし、慣性半径や外形の長さが変化している可能性が示唆された。しかし、今回得られた散乱曲線はサンプル濃度が低く十分なS/Nが得られていないため、両者の定量的な比較はまだ難しい。また、サンプルの調整から測定までの間にタンパク質の会合状態が変化している可能性も考えられる。今後は、これらの課題を検証し再度SAXS測定を行う必要がある。 [1] Williams, G.J. et al. DNA Repair 17, 110-120 (2014)., 量⼦⽣命科学会第1回⼤会}, title = {X線小角散乱法によるDNA修復タンパク質(XRCC4)複合体形成過程の研究}, year = {2019} }