@misc{oai:repo.qst.go.jp:00075903, author = {平戸, 未彩紀 and 馬場, 祐治 and 藤井, 健太郎 and 横谷, 明徳 and Hirato, Misaki and Fujii, Kentaro and Yokoya, Akinari}, month = {May}, note = {臭素原子を取り込ませたDNAを持つ細胞は、放射線照射に対して高い感受性を示すことが、様々な細胞を用いた研究により報告されている。臭素を持たない正常なDNAと比較すると、臭素が存在することによりDNAの放射線損傷の量や質が異なることが予想されるが、物理・化学的メカニズムは未解明である。Bruracilの酸化還元電位が他の塩基と比較して小さいため、通常ではDNA損傷を作らない水和電子とDNAが反応した後に、電荷がBruracilに移動し損傷を形成するメカニズムが、モンテカルロシミュレーション研究により提唱されている1)。そこで私たちは臭素原子が存在することで、DNA関連分子の電子状態に変化が生じると考えた。本研究の目的は、X線光電子分光法(XPS)・X線吸収端微細構造(XANES)解析によりBr関連分子の内殻準位の電子状態の変化を明らかにすることである。試料として、Bruracil及びBromodeoxyuridine monophosphateと、臭素を含まないThymidine monophosphateを用いた。XPSによりそれぞれの試料の光電子の結合エネルギーを、XANAS解析によりC、N、Oの吸収端エネルギーを比較したが、結果から臭素の有無では違いがなかった。このことから、臭素は内殻レベルの準位に違いを与えないと結論された。一方、価電子状態に変化が生じることが予想されるため、今後は価電子状態について検証を行っていく。 1) Watanabe R, Nikjoo H. Int. J. Radiat. Biol. 78, 953-66 (2002)., 量⼦⽣命科学会第1回⼤会}, title = {放射線増感を誘導するハロゲン化DNAのアンテナ特性の探索}, year = {2019} }