@misc{oai:repo.qst.go.jp:00074924, author = {上野, 恵美 and 松本, 謙一郎 and 中西, 郁夫 and Ueno, Megumi and Matsumoto, Kenichiro and Nakanishi, Ikuo}, month = {Mar}, note = {【目的】ニトロキシルラジカルの水溶液に比較的高線量の放射線を照射すると、ニトロキシルラジカルが常磁性を失いそのEPRシグナルの減衰が観察される。この反応はカタラーゼの添加により一部抑制されることから、過酸化水素が関与する反応であることが示唆されているが、ニトロキシルラジカルは過酸化水素とは直接反応せず、そのメカニズムはよく分かっていない。そこで本研究では、過酸化水素濃度とニトロキシルラジカル減衰の関係を調べた。 【方法】0.1 mMの4-hydroxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine-N-oxyl (TEMPOL)または3-carbamoyl-2,2,5,5-tetramethylpyrrolidine-N-oxyl (CmP)を含む、濃度の異なる(98 µM~9.8 M)過酸化水素水溶液にUVBを照射し、X-band EPR装置でニトロキシルラジカルの減衰を観察した。また同様の反応溶液に3価の鉄を加えて、その後のニトロキシルラジカルの減衰をX-band EPRで観察した。 【結果】UVBを照射した場合には、過酸化水素濃度が9.8 mM以上の条件でのみニトロキシルラジカルのEPRシグナルの減衰が観察された。3価の鉄を加えた場合には過酸化水素濃度が98 mM以上の条件でのみニトロキシルラジカルの減衰が観察された。 【考察】ニトロキシルラジカルの常磁性消失を引き起こす反応には、高濃度の過酸化水素が関与していると思われる。またUVB照射により反応溶液中に生じた何らかの酸化性の生成物あるいは酸化性の添加物が反応の引き金となっていると考えられる。比較的高線量の放射線を照射した際に見られるニトロキシルラジカルの減衰についても同様の反応が生じていると予想されるが、反応の詳細は依然として不明な点が多い。, 日本薬学会第139年会}, title = {放射線を照射した際に見られるニトロキシルラジカルの減衰に対する高濃度過酸化水素の関与}, year = {2019} }