@misc{oai:repo.qst.go.jp:00074921, author = {中西, 郁夫 and 大久保, 敬 and 小澤, 俊彦 and 福原, 潔 and 松本, 謙一郎 and Nakanishi, Ikuo and Ohkubo, Kei and Ozawa, Toshihiko and Matsumoto, Kenichiro}, month = {Mar}, note = {【目的】フラボノイド系抗酸化物質は優れたラジカル消去活性を示すが、その詳細な反応機構には不明な点が多く残されている。我々は以前に、抗酸化物質の活性評価に頻用される2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)ラジカルをβ-シクロデキストリン(β-CD)によって水溶化することに成功した。1) そこで本研究では、(+)-カテキンによる水溶化DPPHラジカルの消去反応におけるpHの効果について検討した。 【実験】DPPHラジカルとβ-CDの固体混合物に沸騰水を加え、室温に下がるまで攪拌した後、その懸濁溶液を孔径0.22 µmのメンブレンフィルターでろ過することによりDPPHラジカル水溶液を得た。反応はユニソクRSP-1000-02NM型ストップトフロー分光測定装置を用いて追跡した。 【結果および考察】リン酸緩衝液(0.05 M, pH 7.2)中、25℃で、(+)-カテキンと水溶化DPPHラジカルを混合すると、DPPHラジカルに由来する527 nmの吸収の減少が観測された。これは(+)-カテキンがDPPHラジカルを効率良く消去したことを示している。527 nmの吸光度の経時変化を速度論的に解析することにより、この反応の二次反応速度定数(k)を8.7 × 10(2) M(-1) s(-1)と決定した。他のpHでも同様にしてk値を決定した。その結果、pHが高くなるにしたがってk値が大きくなることが明らかとなった。 1. Nakanishi I., et al., Chem. Commun. 51, 8311 (2015)., 日本薬学会第139年会}, title = {(+)-カテキンの水溶化有機ラジカル消去速度に及ぼすpHの効果}, year = {2019} }