@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073345, author = {水野, 美麗 and 森, 一憲 and 中西, 郁夫 and 松本, 謙一郎 and 柴沼, 質子 and 福原, 潔 and 中西 郁夫 and 松本 謙一郎}, month = {Dec}, note = {近年、アルツハイマー病の発症機序を創薬標的とした多くの研究が報告されている。しかしながら、根本的治療が期待できる医薬品はまだ開発されておらず、信仰を遅延させるのみにとどまっている。病理学的特徴の一つにアミロイドβ (Aβ)凝集による老人斑の形成があげられ、凝集塊および凝集過程で生じる活性酸素が神経細胞を傷害することが知られている。カテキンやレスベラトロール、クルクミンなどのポロフェノールはAβ凝集阻害作用を有し、アルツハイマー病の症状を改善させる効果があることが報告されている。我々はカテキンの立体構造を固定化することで、抗酸化作用およびAβ凝集阻害作用が増強することを明らかにしてきた。 本研究ではカテキンのポリマーであり、多様な生理作用が報告されているプロアントシアニジンに注目した。これらの構成単位であるカテキンの立体構造を平面に固定化することで、さらなる抗酸化作用・Aβ凝集阻害作用が期待できると考えた。そこで、血液脳関門の透過性を考慮して、(+)-カテキンの二量体であるプロシアニジンB3 (Cat-Cat)の構造を元に、一方および両方の立体構造を平面に固定化した新規誘導体Cat-PCatおよびPCat-PCatを設計し、合成した。これら3種類の化合物について、活性酸素種のモデル化合物(ガルビノキシルラジカル)に対する消去活性の速度論的解析を行ったところ、PCat-PCat > Cat-PCat > Cat-Catの順で強力な抗酸化活性を示した。また、電子スピン共鳴装置(ESR)を用いてヒドロキシルラジカルの消去活性を測定したところ、両方の立体構造を平面に固定化したPCat-PCatが強力な消去活性を示した。次にこれらの化合物の神経細胞保護作用を検討するため、SH-SY5Y細胞を用いたAβによる神経細胞毒性の抑制作用をMTTアッセイにより評価した。さらにこれらのAβ凝集抑制作用について、Thioflavin-T法を用いて評価した。その結果、両方の立体構造を平面に固定化したPCat-PCatが最も強力な神経細胞保護作用とAβ凝集阻害作用を有することが明らかとなった。, 第33回日本酸化ストレス学会関東支部会}, title = {アミロイドβによる神経細胞毒性を創薬標的としたプロアントシアニジン誘導体の開発}, year = {2018} }