@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073314, author = {神長, 輝一 and 野口, 実穂 and 宇佐美, 徳子 and 横谷, 明徳 and 神長 輝一 and 野口 実穂 and 横谷 明徳}, month = {Mar}, note = {近年、放射線のヒットを受けた細胞に隣接する非照射細胞にも、染色体異常や細胞死が誘発されるバイスタンダー効果と呼ばれる現象が報告されているが、細胞分裂そのものの周期性に与える影響は明らかにされて来なかった。一般に、照射細胞中でDNA損傷やタンパク質の発現、機能異常が引き起こされると、細胞周期に変調(遅延や停止)が生じることが知られている。私たちは、細胞周期へ与えるバイスタンダー効果の有無の検証を試みてきた。 これまでに、PF / BL27BのX線マイクロビーム照射装置を線源として使用し、細胞コロニー内の数個の細胞に対して10及び20GyのX線マイクロビームを照射することで、照射細胞と隣接するバイスタンダー細胞をライブセル観察してきた。細胞周期を可視化するため、Fucci処理されたHeLa.S細胞を試料として用いた。単層培養した試料に対し照射後72時間のライブセル観察を行い、個々の細胞の分裂の様子を細胞系譜図として解析を行った。その結果、照射細胞だけではなく、バイスタンダー細胞の一部にG1期の遅延などの細胞周期変調や細胞死が観察された。また、この細胞周期変調や細胞死は照射直後に存在していた細胞のみならず、数回の細胞分裂を経た子孫細胞(娘・孫細胞)にも誘発されることが明らかになった。これは、バイスタンダー効果による何らかの要因が子孫細胞に伝搬され、細胞周期変調や細胞死が誘発された可能性を示していると考えられる。 ライブセルイメージングとX線マイクロビームを用いることで照射細胞と非照射細胞を明確に区別することが可能になり、不均一な放射場における放射線の生体影響の解明につながる様々な知見を今後も提供できると考えられる。, 第65回応用物理学会 春季学術講演会}, title = {ライブセルイメージングで観るX線マイクロビーム照射・非照射細胞の細胞周期変調}, year = {2018} }