@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073256, author = {田上, 恵子 and 内田, 滋夫 and 石井, 伸昌 and 田上 恵子 and 内田 滋夫 and 石井 伸昌}, month = {Mar}, note = {チェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパを中心に環境放射能研究が行われ、その知見は福島第一原発事故後の我が国の環境影響研究に活用されている。しかし両者を比較すると知見にいくつか違いがある。例えば、日本の土壌のCs収着能の高さや、木による放射性Cs経皮吸収の痕跡等である。特に落葉樹は、放射性物質が多く放出された2011年3月にはまだ出芽していなかったことから、欧米の研究者は樹体中の放射性Cs濃度が日本では低いと予測した。チェルノブイリ事故(4月26日に発生し放射性物質の放出が10日間継続)では、落葉樹はすでに出芽していたので、葉面吸収によって放射性Csが樹体内に移行したと考えられ、経皮吸収は考慮されなかったのである。しかし、我が国では常緑樹に迫る濃度が落葉樹からも検出された。 実際に放射性Csが経皮吸収で取り込まれたことを明らかにするのは難しい。放射性Csは土壌付加初期には動きやすいため、経根吸収された可能性が否定できないのである。我々はサクラを対象に、事故当時に根圏域土壌表面がアスファルトで被覆され土壌汚染がなかった木と、被覆が無く土壌が汚染した木各1本について、葉中の放射性Cs濃度を測定した。その結果、どちらも濃度は同程度であったことから、経皮吸収を示していると考えている, 第63回日本生態学会}, title = {樹木における放射性セシウムの経皮吸収の影響と経年変化}, year = {2016} }