@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073255, author = {西井, 龍一 and 東, 達也 and 加川, 信也 and 水間, 広 and 山内, 浩 and 岸辺, 喜彦 and 高橋, 昌章 and 尾上, 浩隆 and 西井 龍一}, month = {Nov}, note = {日本には優れたがん研究があるにもかかわらず、診断・治療の臨床応用は欧米に比べおくれている面がある。これは画像診断薬開発/臨床応用においても同様である。イメージング薬剤開発には1)標的分子および創薬シーズ発見、2)化合物スクリーニング、3)化合物の最適化、4)前臨床試験、5)安全性試験、6)臨床試験、6)PMDA申請と承認など基礎研究から臨床研究まで多くのステップを経なければならない。基礎研究はどちらかというと独創性や新規性が重要であるが、臨床などの応用研究になると有用性、実用性、市場性、知財性などが求められる。Bench to bedのスムーズなトランスレーションのためにはこの基礎研究と臨床開発のギャップを埋め、独創的な研究フェーズから臨床応用を見据えた開発フェーズへ研究を展開させる重要がある。F-18 FDG-PET検査は広く日常診療に用いられているものの、FDGはi)脳や心臓、胃、泌尿器系臓器への強い生理的集積があること、ii)炎症巣にも一定の集積を来し疑陽性所見となること、iii)糖代謝亢進の強くない腫瘍の検出能が高くなく偽陰性所見となることなどの課題も残っており、その有用性には限界がある。それらの弱点をカバーするためにも新規分子イメージングの臨床応用が望まれるところである。本講演では、我々が行ってきた新規分子イメージングの基礎から臨床応用について、F-18フルオロ酢酸PET開発などを例に紹介する。フルオロ酢酸は生体内の重要なエネルギー代謝の一つであるTCAサイクルに取り込まれ、フルオロクエン酸となり同代謝内で滞留するといわれている。そのTCAサイクルの活性をマーカーにしたF-18フルオロ酢酸PET検査の開発である。我々はその放射性フッ素標識体F-18フルオロ酢酸を新規合成した。基礎検討を経た後、前臨床研究としてアカゲザルを用いて毒性/安全性試験及び被ばく線量計算を行い、F-18フルオロ酢酸PETが臨床応用可能であることを示した。健常ボランティアを対象にした研究プロトコールにてF-18フルオロ酢酸PET検査の安全性も確認したあと腫瘍疾患の応用、さらに最近では脳神経疾患への基礎および臨床検討も行っているのでそれらも供覧したい。, 第55回日本核医学会学術総会}, title = {F-18フルオロ酢酸PET検査の霊長類を用いた動物実験から臨床試験まで}, year = {2015} }