@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073240, author = {島田, 斉 and 島田 斉}, month = {Feb}, note = {本邦でもDAT scanの保険適応が承認され, 臨床現場に登場してからはや一年以上となる. 各地でDAT scanにまつわる講演会が数多く開催され, パーキンソン病ならびにパーキンソン関連疾患, あるいは認知症性疾患におけるレヴィ小体型認知症の診断における有用性などについては, すでに十二分な理解が広まり, 本テーマに関してはやや食傷気味な感をもたれる方も少なくないのではないかと推察される. あるいは, 『熟練した臨床医にとってはパーキンソン症状の有無を指摘するのはたやすいのに, なぜ時間と費用をかけたDAT scanを撮像する必要があるのか?』, との疑問を持たれる方もおられるかもしれない. 一方, 実臨床においてしばしば遭遇するような, いわゆる診断難渋例や非典型例に対して, DAT scanが実際にどの程度我々の助けとなってくれるのかというクリニカルクエスチョンに対しては, まだ十分な議論を尽くす機会に乏しかったのではないかと考えている. これは限られた講演時間で, その意義をわかりやすく伝えるためには, 『典型例』における所見という臨床の上澄みを集め, 見栄えの良い化粧を施したよそ行きのストーリーが聴衆に提示されがちであることに起因し, いわば演者による選択バイアスの結果と思われる. 本講演では, はじめに押さえておくべきDAT scanの意義とその臨床的有用性についてあらためて概説をした上で, 我々が実臨床において遭遇するような非典型例においてDAT scanを施行した症例を提示し, 講演や論文では語られることが少ない, これらの症例にDAT scanがどの程度有用であり, あるいは限界があるのかについて考察をする. すでに確立している, 典型例におけるエビデンスのみを語るのとは異なり, 出口とも言うべく明確な結論が未だに得られていない問題も扱うが, 実臨床で抱える苦悩という『本音』を提示して皆様と闊達な議論を行うことが, DAT scanやパーキンソン病診療に対する理解にさらなる深化をもたらす礎となることを期待したい., 第7回パーキンソン病治療懇談会}, title = {本音で語る DAT scan}, year = {2015} }