@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073166, author = {岩井, 保則 and 枝尾, 祐希 and 倉田, 理江 and 鈴木, 卓美 and 磯部, 兼嗣 and 山田, 正行 and 山西, 敏彦 and 林, 巧 and 岩井 保則 and 枝尾 祐希 and 倉田 理江 and 鈴木 卓美 and 磯部 兼嗣 and 山田 正行 and 山西 敏彦 and 林 巧}, month = {Jun}, note = {ITER計画において量研はITER機構と共同で雰囲気中トリチウム除去設備(DS)の調達を担っており、共同調達チームを設立してDSの設計活動を行っている。DSはITERのトカマク建屋、トリチウム建屋及びホットセル建屋内に異常事象が生じた場合に建屋の負圧維持とトリチウム除去を担うITER安全確保の要のシステムである。そのため、仏原子力規制当局からDSの性能確証を求められており、量研がDS性能確証試験を実施している。DSは、ガス中に含まれるトリチウムを触媒酸化塔にて酸化してトリチウム水蒸気に変えた後に、向流水-水蒸気交換塔(スクラバ塔)にてトリチウム水蒸気を捕集・回収することで、環境へのトリチウムの移行を緩和する設備である。スクラバ塔によるトリチウム水蒸気回収では、高効率の水分散器によりスクラバ塔内の親水性充填物を均一に濡れた状態とし、トリチウム水蒸気を含んだガスをスクラバ塔に供給する。トリチウム水蒸気と充填物表面の水を同位体交換させることで、トリチウムを水蒸気から水に移行させ、ガス中のトリチウム水蒸気濃度を低減させる。スクラバ技術は、既存のトリチウム施設のDSで適用されていた水分吸着塔によるトリチウム水蒸気回収法を置き換える新しい方式であるため、段階的な性能実証が求められている。QSTが性能実証しているスクラバ塔はITERで使用予定のスクラバ塔の設計流量1400Nm3/hの20%規模であり、ITERスクラバ塔と同一の塔内空塔速度範囲にて性能実証を行った。スクラバ塔によるトリチウム水蒸気の除去性能は、ガス処理前のトリチウム水蒸気濃度を処理後の濃度で割ったトリチウム除去係数で評価でき、その性能はラムダ値(処理を行うガス中の水蒸気のモル流量をスクラバ上部から滴下する水のモル流量で割った値)と強い相関関係があることを明らかとした。また安全上重要機器であるDSは施設内の火災や地震発生においても性能を維持する必要がある。地震に対するスクラバ塔の性能維持については、ITERサイトにおける想定地震動に基づき、ITERスクラバ塔の内部充填物が受ける最大加速度を数値解析により評価し、その最大加速度のおよそ二倍の加速度で加振したスクラバ塔にてトリチウム除去性能に変化が生じないことを確認した。また、その他の評価指標である総括物質移動係数、運転時における塔内充填物への水分保持量を示す動的ホールドアップ量ともに、加振前後で変化が見られず、仏原子力規制当局が求めるスクラバ塔の地震後の健全性について実証を完遂した。, 第12回核融合エネルギー連合講演会}, title = {パイロット規模向流水-水蒸気交換塔によるトリチウム水蒸気の回収性能}, year = {2018} }