@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073062, author = {中野, 敏彰 and 徐徐 and 金本僚太 and 平山亮一 and 鵜澤玲子 and 井出博 and Nakano, Toshiaki}, month = {Nov}, note = {放射線照射された細胞では,飛跡と重なるDNA部位(ヘリックス数ターン,20〜30 bp)に密集した損傷(クラスター損傷),離れた部位に孤立損傷が生じると考えられている(図1)。しかし,実験的には,損傷多重度の高いクラスター損傷の証拠や損傷密度に関する知見は得られていない。本研究では,DNA損傷部位をbiotin,次いでavidin標識し,原子間力顕微鏡(AFM)により可視化分析することにより,クラスター損傷の性状解析を行った。  予備実験として,モデルクラスター損傷を含むDNAを調製し,これを用いてAFMの損傷分解能を検討した。2つの損傷が3塩基離れているDNAについてAFM観察を行った結果,約60%の損傷が分離して観察された。この結果から,放射線が誘発するクラスター損傷でも,個別損傷の可視化に基づく分析が可能であると考えた。  次に,in vitroでプラスミドに誘発されるクラスター損傷分析を分析した。pUC19 DNAをX線(LET = 1 keV/μm)およびFeイオン線(LET = 200 keV/μm)で200 Gy照射した。DNAをDNAグリコシラーゼ(Endo III+OGG1)で処理後,脱塩基部位をbiotin,avidin標識し,AFM観察を行った。  X線およびFeイオン線によるクラスター損傷の生成頻度は同程度であった。しかし,Feイオン線はX線に比べ損傷多重度の高い複雑なクラスター損傷(多重度3以上)を誘発した。一方,放射線と類似した酸化DNA損傷を誘発するFenton試薬(過酸化水素+Fe2+)では,有意なクラスター損傷生成は起こらなかった。  以上の結果は,重粒子放射線の生物影響解明に重要な糸口となると考えられる。, 第41回日本分子生物学会に参加}, title = {原子間力顕微鏡を用いたクラスターDNA損傷の可視化}, year = {2018} }