@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073059, author = {松尾, 龍人 and 松尾, 龍人 and 菊地, 龍弥 and 古府, 麻衣子 and 河野, 史明 and 藤原, 悟 and 松尾 龍人 and 河野 史明 and 藤原 悟}, month = {Dec}, note = {心臓の収縮は, 細いフィラメントと呼ばれるタンパク質複合体によってCa2+濃度依存的に調節されている. 細いフィラメントはF-アクチン(F-Ac), トロポニン(Tn), トロポミオシン(Tm)からなり, Tn へCa2+が結合すると, そのシグナルがTm 及びF-Ac へ伝達され, 収縮が開始される. 調節機能発現には細いフィラメントの柔らかさが重要な役割をしていると考えられているが, その詳細は不明である. そこで本研究では, 機能発現の素過程であるピコ秒揺らぎに着目し, 中性子準弾性散乱(QENS)を用いて, Ca2+によって細いフィラメントの内部運動がどのように変化するかを調べた. QENS 実験は, J-PARC/MLF のBL14 AMATERAS 分光器を用いて行った. ウシ心臓から抽出した細いフィラメントの重水溶液(Ca2+有無の2 条件)を試料として, エネルギー分解能ΔE = 90.5, 26.6 (μeV), 300K の温度で測定した. 得られたQENS スペクトルの解析の結果, Ca2+によって原子運動の相関時間が増大し(運動が遅くなる), 運動の振幅が減少することが分かった. これらの結果は, 細いフィラメント内のアミノ酸側鎖等の局所運動がCa2+によって抑制されることが, 調節機能発現に必要であることを示唆している., 第18回日本中性子科学会年会}, title = {中性子準弾性散乱で観る心筋細いフィラメントのCa2+による揺らぎ変化}, year = {2018} }