@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073023, author = {鈴木, 基史 and 松本, 謙一郎 and 中西, 郁夫 and 長谷川, 純崇 and 鈴木 基史 and 松本 謙一郎 and 中西 郁夫 and 長谷川 純崇}, month = {Nov}, note = {【目的】放射線をはじめとする様々なストレスはオートファジーと呼ばれる機構を誘導する。オートファジーは、ストレスを受けた細胞内成分を除去することで細胞を傷害から防護する。また、オートファジーは細胞周期を制御することで遺伝的な異常の発生を防ぐことでも知られる。同様に、細胞周期の進行と直接的に関連して細胞を防護する機構として細胞周期チェックポイントが知られている。このように両機構は類似した機能を有するものの、両者の関係性についてはほとんど明らかとなっていない。そのため、この点について解明することを目的として本研究を行った。 【方法】細胞はヒト膵がんMIA PaCa-2細胞を使用した。細胞周期チェックポイント阻害剤としてMK-8776またはMK-1775を使用した。オートファジーの阻害についてはchloroquine diphosphateまたはRNA干渉法を用いて行った。細胞のX線に対する感受性はコロニー形成法により評価した。オートファジー活性については、オートファジーマーカーであるLC3およびp62についてウエスタンブロッティングにより検出した。 【結果】細胞に6 GyのX線を照射し、オートファジー活性の経時的変化について観察したところ、照射から12時間後にその活性が最大となった。また同条件における細胞周期についても評価したところ、照射から12時間後にG2期の割合が最大となることが明らかとなった。次にG2期チェックポイントを低分子化合物により阻害すると、照射によって誘導されたオートファジー活性が有意に抑制された。加えて、この時の細胞生存率はX線単独に比べてチェックポイント阻害剤とX線の併用により有意に減少した。これらの結果は、オートファジーと細胞周期チェックポイントの間には相互制御機構が存在し、放射線抵抗性に寄与することを示唆している。現在、観察された両機構のクロストークの分子機構および放射線感受性への影響の詳細について検証を進めている。, 日本放射線影響学会第61回大会}, title = {放射線によって誘導されるオートファジーと細胞周期チェックポイントとの相互制御機構の解明}, year = {2018} }