@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073005, author = {森田, 明典 and 王, 冰 and 田中, 薫 and 勝部, 孝則 and 村上, 正弘 and 西山, 祐一 and 越智, 進太郎 and 寺岡, 達朗 and Dwi, Ramadhani and 下川, 卓志 and 根井, 充 and 青木, 伸 and 森田 明典 and 王 冰 and 田中 薫 and 勝部 孝則 and 村上 正弘 and 西山 祐一 and 越智 進太郎 and Ramadhani Dwi and 下川 卓志 and 根井 充}, month = {Nov}, note = {粒子線治療を始めとする高精度放射線療法の進展は目覚ましく、線量集中性の向上によって高い治療効果が得られるようになった。しかし、依然として腫瘍組織周辺のリスク臓器の耐容線量が処方線量を制限しており、放射線応答に関する知見が集積しつつある今こそ、分子標的創薬に基づいた積極的放射線防護の達成が望まれる。我々はp53標的創薬研究を推進し、オルトバナジン酸ナトリウム (バナデート)や、5-クロロ-8-キノリノール (5CHQ)などのマウス個体の耐容線量を高めるいくつかの放射線防護剤を発見した。粒子線細胞死については、85 keV/µm以上の高LET放射線ではp53依存性を示さないことが固形腫瘍由来培養細胞を用いて明らかにされているが、急性応答において感受性組織となる骨髄や腸管の放射線高感受性を再現できる適切な培養細胞系はなく、マウス個体の生存率および組織解析が最も適切な防護活性評価方法となる。そのため本研究では、マウス個体を用い、バナデート、5CHQのp53制御による放射線防護効果が重粒子線 (炭素イオン線、鉄イオン線を予定)に対し、有効性を示すかどうか検討する。本研究では、まず始めに炭素イオン線照射試験を実施した。骨髄死相当線量の全身照射試験では、7.0 Gy、7.5 Gyでは溶媒投与群が8.3%、0%の生存率に対し、バナデート投与群が92%、83%生存し、有意な放射線防護活性を示した(p < 0.0001)。一方、腸死相当線量を腹部照射したマウスでは、何れの照射線量群(12-15 Gy)においてもバナデートの防護効果が認められなかった。以上の結果から、バナデートは、腸死に対する有効性は示さなかったが、骨髄死に対して明確な防護効果を示し、炭素イオン線障害に対するp53制御の有効性が明らかとなった。もう一方の5CHQの活性評価も進行中である。, 日本放射線影響学会第61回大会. 長崎. 2018.11.7-9.}, title = {p53制御剤による重粒子放射線防護効果}, year = {2018} }