@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073003, author = {坂井, 卓磨 and 氏田, 将平 and 榎本, 敦 and 川手, 耀介 and 西山, 祐一 and 寺岡, 達朗 and 青木, 伸 and 王, 冰 and 金井, 昭教 and 稲葉, 俊哉 and 森田, 明典 and 西山 祐一 and 王 冰 and 稲葉 俊哉 and 森田 明典}, month = {Nov}, note = {放射線治療では標的腫瘍周辺のリスク臓器の存在が処方線量を大きく制限することから、正常組織の耐容線量を高める放射線防護剤の開発が望まれている。我々はこれまでにp53のDNA結合ドメイン中の亜鉛(II)イオン結合部位と錯体を形成すると考えられている二座配位性の8-キノリノール(8-HQ)誘導体の活性評価を進めており、8-HQ誘導体の5-クロロ-8-キノリノール(5CHQ)がp53依存的に顕著な放射線防護効果を発揮することを報告している。5CHQはp53標的遺伝子のうち放射線細胞死抑制性のCDKN1A(遺伝子産物p21)の発現を亢進させる一方、アポトーシス促進性のBBC3(遺伝子産物PUMA)の発現を抑制する。本研究では、CDKN1AとBBC3以外にも存在する 5CHQの発現変動遺伝子の網羅的解析を行うと共に、5CHQによって発現が亢進する遺伝子の放射線細胞死抑制効果を検討することを目的とした。放射線高感受性のヒトT細胞白血病細胞株MOLT-4細胞を用い、5CHQ処理による照射後の24,460種の遺伝子発現変化をDNAマイクロアレイで比較検討した。マイクロアレイの結果を基に、アポトーシスに関連する遺伝子に着目し、5CHQによる照射後のmRNAおよびタンパク質の発現変動をqPCR(絶対定量)とウエスタンブロッティングで検討した。最終産物であるタンパク質の発現レベルの解析では、p53標的遺伝子について見ると、アポトーシス抵抗性分子ではp21の他に数種の分子の発現が亢進し、アポトーシス促進性分子の多くはタンパク質発現量がほとんど変化しないか、むしろ増加した。これらの結果は、5CHQの転写調節作用は、アポトーシス抑制性分子の発現を一様に増加させ、アポトーシス促進性分子の発現を一様に低下させるという単純な作用ではなく、個々の遺伝子で異なる増減作用を示し、それらが総じてアポトーシスシグナルの抑制を引き起こしているものと考えられた。新たな責任遺伝子の同定および活性評価が今後の課題であり、現在、候補分子の細胞内過剰発現やノックダウンによる放射線感受性の変化について検討を進めている。, 日本放射線影響学会第61回大会}, title = {放射線防護剤5CHQの遺伝子発現調節作用の網羅的解析}, year = {2018} }