@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073001, author = {横田, 裕一郎 and Nogué, Fabien and 坂本, 綾子 and 横田 裕一郎 and 坂本 綾子}, month = {Nov}, note = {生物の放射線感受性は放射線抵抗性細菌からヒトまで千倍超のオーダーで異なり、多様な進化を遂げた放射線応答機構の存在が予想される。コケ植物の一種のヒメツリガネゴケを細胞壁分解酵素で単細胞化して培養し、可視サイズのコロニーを形成させる実験系を確立した。この単細胞に200 Gyまでのガンマ線を照射してもコロニー形成能は低下せず、半致死線量は277 Gyであった。次に、パルスフィールドゲル電気泳動法で照射直後のDNA2本鎖切断(DSB)を定量したところ、Gy・Gb DNAあたりの生成数は2.2個であった。この値は哺乳類や酵母の報告値と比べて1/2から1/3と少ない。また、半致死線量で生じるDSB数は細胞あたり311個であり、哺乳類細胞より約3倍、酵母より約6倍も多い。この結果から、ヒメツリガネゴケには優れたDNA修復メカニズムの存在が予想された。そこで、DSB修復に係る相同組換え、非相同末端結合およびオルタナティブ末端結合で重要となるRAD51B、LIG4、POLQ遺伝子の破壊株を作製し、ガンマ線照射後の乾燥重量を比較した。その結果、LIG4およびPOLQ破壊株は野生株と同程度の放射線抵抗性を維持したが、RAD51B破壊株では感受性が顕著に高まった。以上のように、コケ植物の放射線抵抗性には相同組換え修復が関与することを見出した。, 日本放射線影響学会第61回大会}, title = {半数性モデル植物ヒメツリガネゴケの放射線抵抗性には末端結合修復ではなく相同組換え修復が寄与する}, year = {2018} }