@misc{oai:repo.qst.go.jp:00073000, author = {高萩, 真彦 and 高萩 真彦}, month = {Nov}, note = {東日本大震災とその後の津波、さらには東電福島第一原発に発生 した一連の事故は多大な影響を周辺地域にもたらたした。その環境 へのインパクトは、今もって重要な課題であるが、時間の経過とと もに、被ばくパターンの変容や人為的な活動による攪乱によって、 ますます捉え難いものとなってきている。発災以前の知見の欠如 もまた、全容の理解を困難にしている。影響評価において考慮すべ き点は他にもある。例えば、原発由来の放射性核種による環境への 負荷については、他のリスク要因の効果と明確な峻別が出来ない限 り、複合的な影響としてのみ観察されるだろう。除染や帰還の進展 に伴い、低線量(率)放射線による長期的な被ばく様態に関心が寄 せられているが、その推移をモニタリングするためには、評価指標 の代表性と検出力が担保されなければならない。  我々は当初より、家畜ウシが環境(衛生)評価に適した観察集団 であるとして注目してきた。その理由は、上述の要件を満たすこと が期待され、BSE騒動以来、全てのウシについて出生から死亡ま での履歴が蓄積されており、発災前後の状況を精度よく把握できる ためである。  昨年度までに取り組んだ年齢階層別死亡率の年次推移の解析か ら、発災直後における福島県と他県との相違、ならびに福島県内に おける推移パターンの地域性について予備的な知見を得た。本調査 ではそれを踏まえ、個体レベルの履歴情報を活用して、ウシの死亡 率におけるリスク評価を試みた。今回は、生存時間解析によるリス ク関連因子の抽出とハザード回帰によるリスク推計について報告す る。この中で、広域の実環境を対象とした環境(衛生)評価のモデ ルケースを示し、交絡因子の調整の重要性と、死亡事象に寄与する 家畜特有の競合リスクについて考察したい。, 日本放射線影響学会第61回大会}, title = {東日本大震災後の家畜ウシにおける死亡リ スク調査}, year = {2018} }