@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072997, author = {中西, 郁夫 and Manda, Kailash and 大久保, 敬 and 上野, 恵美 and 上林, 將人 and 小澤, 俊彦 and 安西, 和紀 and 松本, 謙一郎 and 中西 郁夫 and Manda Kailash and 大久保 敬 and 上野 恵美 and 上林 將人 and 小澤 俊彦 and 安西 和紀 and 松本 謙一郎}, month = {Nov}, note = {【目的】睡眠ホルモンとして知られているメラトニンは、非常に優れた抗酸化作用や放射線防護作用を示すことが報告されている。これらの作用機構には、メラトニンによる活性酸素種(reactive oxygen species, ROS)消去反応が関与すると考えられているが、その詳細については不明な点が多く残されている。そこで本研究では、ROSのモデルとしてガルビノキシル(GO)ラジカルを用い、メラトニンとの反応機構について検討した。また、マウスに対するX線照射によって誘導される脂質過酸化に対するメラトニンの効果についても検討した。 【方法】メラトニンとGOラジカルとの反応は、Agilent8453フォトダイオードアレイ紫外可視分光光度計を用いて追跡した。脂質過酸化は日本老化制御研究所のヘキサノイルリジン(HEL)測定用ELISAキットを用いて評価した。 【結果と考察】メタノール中、25℃で、メラトニンとGOラジカルを反応させると、GOラジカルに由来する428 nmの吸収が徐々に減少した。428 nmの吸光度の経時変化を速度論的に解析することにより、メラトニンによるGOラジカル消去の二次反応速度定数(k)を6.4 x 10-2 M-1 s-1と決定した。この反応系に0.1 MのMg(ClO4)2を加えると、k値が顕著に増大した(1.4 x 10-1 M-1 s-1)。Mg(ClO4)2は電子移動反応を加速することが知られていることから、メラトニンによるGOラジカル消去反応は、電子移動反応を経由して進行していることが示唆された。次に、マウスに6 GyのX線を照射すると、血中におけるHEL量が時間の経過(24時間後および15日後、30日後)とともに増大し、脂質過酸化が経時的に進行していることが分かった。一方、X線照射の30分前にメラトニン(10 mg kg-1)を腹腔内投与しておくと、このHEL量の増加は顕著に抑制された。以上の結果から、メラトニンはX線照射後の初期の段階で生成するROSを消去することにより、脂質過酸化を抑制していることが示唆された。, 日本放射線影響学会第61回大会}, title = {メラトニンのラジカル消去機構と放射線によるマウスの脂質過酸化に対する防護効果}, year = {2018} }