@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072990, author = {野口, 実穂 and 伊原, 智一 and 横谷, 明徳 and 野口 実穂 and 伊原 智一 and 横谷 明徳}, month = {Nov}, note = {正常線維芽細胞は放射線照射を受けてもアポトーシスなどの細胞死はほとんど起こさず、老化状態で生存し続けることが明らかになっている。放射線照射後の細胞内には機能異常を起こしたタンパク質や細胞小器官が多数存在すると考えられ、オートファジーの活性が一時的に高まることは予想される。しかし、老化状態に入ってもオートファジーの活性は高い状態が維持されるのか、そのような高い活性は何に起因しているのかは明らかになっていない。そこで、本研究では放射線照射後のオートファジー活性の経時的な変動を調べ、老化細胞でオートファジーの活性が維持される仕組みについて明らかにすることを目的とした。 不死化正常ヒト線維芽細胞にX線20Gyを照射し、老化の誘導をβガラクトシターゼ染色により検出した。その結果、照射8日後にはほぼすべての細胞で老化が誘導された。続いて、照射後に誘導されるオートファジーをLC3-IIタンパク質のwestern blotにより検出した。照射後1日でLC3-IIの発現量はピークに達し、その後減少したが、10日目以降再び上がり、30日後にはほぼピーク時の発現量まで上昇した。このことから、照射細胞では照射後オートファジーの活性が上昇したのち一旦は定常状態まで下がるが、老化が誘導されると再び活性が上昇することが明らかになった。 老化が誘導された細胞は、増殖は停止するが、炎症やガン化を促進するタンパク質を分泌するなど活発に活動することが知られている。このような老化した細胞の活動とオートファジーの再亢進がどのような関連があるかを今後詳細に検討する必要がある。, 日本放射線影響学会第61回大会}, title = {正常ヒト線維芽細胞における放射線照射後の老化誘導に伴うオートファジー活性の変動}, year = {2018} }