@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072933, author = {奥島, 駿 and 前川, 康成 and 川勝, 年洋 and 奥島 駿 and 前川 康成}, month = {Sep}, note = {近年、燃料電池に用いる高分子電解質膜に長期耐久性を持たせるため、結晶性高分子基材シートに放射線グラフト重合法を用いて電解質高分子を化学的に結合させた電解質膜が作製されている。一方、最も重要な特性であるイオン伝導を担うアモルファス領域の構造については理解が進んでいないことから、本研究では、粗視化分子モデルを用いた分子動力学法により、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE、基材)/ポリスチレンスルホン酸(PSSA、電解質)/水からなる電解質膜のアモルファス領域にある親水相のイオンチャネルの構造を求めた。更に、ミクロ・メソスケール構造の解析から、イオン伝導に重要な親水相のサイズ・形状について議論する。 上記の系の構造では、分子間の親和性が重要となる。そこで粗視化モデル作成にあたり、親水性・疎水性を考慮して、基材とグラフト鎖のモノマーをそれぞれ2種類と3種類の原子団に分割した。そのうちの一つであるスルホン酸基については、実際には水中で完全に電離して溶解することを考慮したパラメータ調整を行った。  イオン伝導は、基材界面によって形成される空間的制約(くびれ)が律速となりうる。そこで、ETFEのバルク領域の体積分率を基準にして界面を定義し、その界面の内側の親水相の結合性を、Markov Clustering Algorithmによって評価した。この方法によって見出されるクラスター間の結合する部分が界面のくびれた部分となっており、そのサイズを求めた結果から、イオン伝導性について議論する予定である。, 日本物理学会2018年秋季大会[物性]}, title = {粗視化分子動力学法を用いた固体高分子電解質膜のアモルファス領域における界面の構造解析}, year = {2018} }