@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072932, author = {高草木, 洋一 and 高草木, 香織 and 井上, 香織 and 市川, 和洋 and 高草木 洋一 and 高草木 香織}, month = {Sep}, note = {【目的】超偏極―核磁気共鳴法は、13C のような NMR 活性核種の感度を数万倍に超高感度化し、組織内代謝反応の非侵襲計測や病理診断像の出現以前の初期代謝シフトの観測を可能とする。超偏極―[1-13C]ピルビン酸は、がんの Warburg 効果による乳酸生成の上昇を指標に、その悪性度の評価手段として応用されているが、Warburg 効果の出現時期やその意義については不明な点が多い。本研究では、超偏極―[1-13C]ピルビン酸を用い、がんスフェロイド形成初期における Warburg 効果の直接観測を試みた。【方法】マウス扁平上皮がん細胞 (SCCVII) を、自発的細胞凝集を誘発するスフェロイド容器にて静置培養し、スフェロイドを形成させた。形成したスフェロイドの組織様形質を、病理染色や薬剤試験 (MTS アッセイ) により評価した。HyperSense を用いて [1-13C]ピルビン酸 (170.2 ppm) を偏極し、10-mm NMR 管に入れたスフェロイドと反応させることにより、 [1-13C]乳酸 (182.4 ppm) の生成を DNP-NMR スペクトル上で観測した。【結果・考察】直径 150 μm 程度の SCCVII スフェロイドにおいて、生体内で生育したがん組織様の細胞増殖グラジエントが観察されたが、壊死や低酸素領域の形成といった、悪性化の指標となる生理学的変化は観察されなかった。また、いくつかの治療薬に対する IC50 値の上昇を示し、組織化により治療耐性を獲得していることが示唆された。一方、超偏極―[1-13C]ピルビン酸MRS による乳酸生成能の直接観測では、単層培養した SCCVII 細胞と比較して約 2 倍程度の乳酸生成能の上昇が認められた。【結論】超偏極―[1-13C]ピルビン酸 MRS の結果、Warburg 効果は、悪性化の指標となる病理診断像の出現に先立って、がん組織形成の初期に生じる可能性が示唆された。, 第 46 回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {超偏極−[1-13C]ピルビン酸 MRS によるがんスフェロイドの初期エネルギー代謝変化の非侵襲計測}, year = {2018} }