@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072798, author = {小久保, 年章 and 石田, 有香 and 舘野, 香里 and 小久保 年章 and 石田 有香}, month = {May}, note = {Helicobacter属菌は、消化管から分離されるが培養には手間と時間を要し難しく、細菌の診断には菌遺伝子を検出するPCR法が主に用いられており、当研究所でも盲腸内容物ないし糞便を用いたPCR法によって検査を行っている。病原微生物の診断は、検査方法が簡便で、結果に信頼性があり、検査に要する時間の短時間化が必要である。今回、ヘリコバクター・ヘパティカス(H.h)のマウスへの感染診断について、PCR検査に加え、簡便で検査時間のかからない検査手法として血清を用いたELISA法について検討を行った。 2016年10月のH.hのマウスへの感染事態の際に感染が認められたマウス飼育室のマウスの盲腸内容物から抽出したDNAを検体として、16S rRNA遺伝子を検出するnested PCRによる遺伝子検査、PCR増幅産物についてシーケンス解析を行った。また、PCR検査を実施したマウスの血清について、抗H.hマウスモノクローナル抗体を用いてELISAによる抗体測定を行った。 21検体中PCR又はELISAのH.h陽性は各11検体であったが、PCR、ELISAともに陽性は8検体、PCR陽性でELISA陰性は3検体あった。またPCR陰性を示した10検体中3検体はELISA陽性であった。シーケンス解析では、PCR陽性の主な検体でのH.hの塩基配列はBLAST検索で100%一致したが、PCR陰性でELISA陽性の3検体でのBLAST検索はH. spの塩基配列と相同性が高かった。これらの結果より、H.hの検査においては、これまで報告されているように、PCRによる遺伝子検査が有効であることが再確認されたが、Helicobacter属の16S rRNAの塩基配列が数十違うと、異なる菌種となることから、診断には特異的なPCRプラーマーの使用、必要に応じてPCR増幅産物についてシーケンス解析が重要であると考える。また今回検討した範囲において、H.hに対する血清抗体の特異性は高くなかったが、細菌感染への生体反応を確認するために、血清抗体の確認も補助的に必要であると考える。, 第65回 日本実験動物学会総会}, title = {ヘリコバクター・ヘパティカス感染に対する検査法の再検討}, year = {2018} }