@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072503, author = {高萩, 真彦 and 高萩 真彦}, month = {Oct}, note = {東京電力福島第一原子力発電所の事故が生物へ及ぼした被ばく影響に関しては、当初の比較的高線量率であった放射線源による被ばくに関連して、主に野生動植物を対象とした研究調査が実施されてきた。今後の住民帰還が進むに従い、現場の関心は、身近にある低線量率放射線源による長期的な被ばく影響の有無へと向けられることになるであろう。そのような判断根拠を得るための研究では、人為的な攪乱要因などが調整でき、検出力や代表性が十分に担保された生物種を選択することと、その評価指標が継続して取得できるデータであることが望まれる。本調査において家畜ウシを対象とした理由はこれにある。ウシ全頭の履歴情報(種別、雌雄、出生、死亡、と畜、所在地等)は、原簿データを管理する(独)家畜改良センターの協力を得て、匿名化されたデータセットとして提供を受けた。この個体識別情報は、発災以前(平成15年12月~)より登録・蓄積されており、データの均質性と網羅性が日々の更新によって維持されている。被ばくコホートの規模(福島県:黒毛和種 3.7万頭、ホルスタイン種1.2万頭、H29.5時点)に関しても他の生物種に比較して優位であると考えられた。ただし、ウシ特有の生物学的事情と、産業動物であることによる経済状況や政策などへの依存により、人為的な介入がバイアスとなりうる点で注意を要する。ウシの「と殺」という事象に関しては、これを含めた統計モデルの構築により積極的な解析を検討している。今回の発表では、代表的な衛生指標である「死亡(率)」について、年齢階層別に時系列分析ならびに生態学的解析を行った結果について報告する。特に、発災前後における動向から、「死亡率」の影響指標としての有効性を示し、今後の生存時間解析への展開について考察したい, 日本放射線影響学会第60回大会}, title = {個体識別情報を利用した家畜環境衛生に関する動向調査}, year = {2017} }