@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072304, author = {長谷, 純宏 and 清藤, 一 and 大野, 豊 and 長谷 純宏 and 清藤 一 and 大野 豊}, month = {Jan}, note = {東日本大震災に伴う原発事故由来の放射性セシウムによって比較的高濃度に汚染された地域では、自生する針葉樹類に線量依存的に形態的な異常の発生が報告されている。異常の発生頻度が震災の翌年から翌々年にかけて増加した後に減少に転じていることからも低線量率のガンマ線による影響であることが示唆されている。しかしながら、野外では線量評価が難しい上、ガンマ線以外の複雑な環境要因も関与しているため、これらの研究と並行して、適切に管理された放射線環境下での影響評価を行うことも野生生物への影響を考える上で重要である。さらに、DNAレベルでの遺伝的影響については、動植物を含めてほとんど知見がないのが現状である。そこで本研究では、植物に対する遺伝的影響評価に資することを目的として、モデル植物であるシロイヌナズナを低線量率ガンマ線環境下で数世代育成し、この期間内の生育等への影響ならびに蓄積された突然変異をDNAレベルで評価する。照射当代植物体への影響として、10 Gy/hでは全ての個体が枯死し、1 Gy/hでは葉の縮れならびにストレス応答と考えられる色素の蓄積が確認された。しかし、0.1 Gy/h以下では非照射個体と明確な差異は確認されなかった。種子稔実率(発達した胚珠数/全胚珠数)は、1 Gy/hでは非照射区に対して約50%減、0.5 Gy/hでは約20%減となったが、0.1 Gy/h以下の線量率では有意な低下は認められなかった。以上から、 花茎の伸長が開始するまでの栄養成長期間おける0.1 Gy/h以下の線量率でのガンマ線照射は、植物体の外観で認められる範囲では顕著な影響は無いことが示唆された。, 第1回QST 高崎研シンポジウム}, title = {低線量率ガンマ線の植物に対する遺伝的影響に関する研究}, year = {2017} }