@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072245, author = {中西, 郁夫 and 小澤, 俊彦 and 松本, 謙一郎 and 中西 郁夫 and 小澤 俊彦 and 松本 謙一郎}, month = {Mar}, note = {【目的】グルタチオン(GSH)は細胞内にmMオーダーで存在し、抗酸化物質として生体内レドックス(酸化還元)状態の制御に重要な役割を果たしている。しかし、そのラジカル消去機構には不明な点が多く残されている。我々は最近、抗酸化物質の活性評価に頻用されている2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジルラジカル(DPPH・)をβ-シクロデキストリン(β-CD)を用いて水溶化することに成功した。1,2) そこで本研究では、β-CDで水溶化したDPPH・ (DPPH・/β-CD)を用い、GSHとの反応を速度論的に検討した。 【実験】DPPH・とβ-CDの固体混合物に沸騰水を加え、室温に下がるまで攪拌した後、その懸濁溶液を孔径0.22 µmのメンブレンフィルターでろ過することによりDPPH・/β-CD水溶液を得た。反応はユニソクRSP-1000-02NM型ストップトフロー分光測定装置を用いて追跡した。 【結果および考察】リン酸緩衝液(0.05 M, pH 7.4)中、25 °Cで、GSHとDPPH・/β-CDを混合すると、DPPH・に由来する527 nmの吸収の減少が観測された。これは、GSHがDPPH・を効率良く消去したことを示している。DPPH・/β-CDに対してGSHが過剰の条件下で、527 nmの吸光度の経時変化を速度論的に解析することにより、擬一次速度定数(k(obs))を決定した。k(obs)値をGSHの濃度に対してプロットすると、良好な直線関係が得られ、その傾きから二次反応速度定数(k)を7.9 M(-1) s(-1)と決定した。k値に対するpHの効果や速度論的同位体効果についても検討したので、併せて報告する。 1.Nakanishi I., et al., ChemistrySelect 1, 3367 (2016). 2.Nakanishi I., et al., Chem. Commun. 51, 8311 (2015)., 日本薬学会第137年会}, title = {グルタチオンによる水溶化2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)ラジカル消去}, year = {2017} }