@misc{oai:repo.qst.go.jp:00072010, author = {水野, 美麗 and 川村, 綾乃 and 中西, 郁夫 and 松本, 謙一郎 and 福原, 潔 and 中西 郁夫 and 松本 謙一郎}, month = {Aug}, note = {【目的】近年、カテキンの重合体であるプロアントシアニジンは強力な抗酸化活性とともに種々の生理活性を有することが報告されている。酸化LDLの受容体(LOX-1)に対しては結合阻害活性を有することから動脈硬化の予防および治療への利用が期待される。しかし、重合度が高くなると血液脳関門への透過性が低くなることから脳血管系疾患への利用は難しい。そこで本研究では、低重合度で高い抗酸化能およびLOX-1阻害活性を有するプロアントシアニジン誘導体の開発を目的とする。 【方法】我々はカテキンの二量体であるprocyanidinB3 (Cat-Cat)の構造を平面に固定化することでLDLの酸化および動脈硬化の発症過程で生じる酸化ストレスの抑制が可能と考え、一方(Cat–PCat)または両方(PCat–PCat)の立体構造を平面に固定化した誘導体の設計および合成を行った。 【結果・考察】カテキンの水酸基を保護し、脱離基を導入した誘導体と立体構造を平面に固定化した誘導体を縮合させてCat–PCatを得た。PCat–PCatについてはカテキンのフェノール性水酸基を保護した誘導体と、さらに脱離基を導入した誘導体を縮合させた後、Oxa-Pictet Spengular反応により立体構造を平面に固定化し合成した。ラジカル消去活性は活性酸素種のモデルであるガルビノキシルラジカルとCat-Cat、Cat–PCatおよびPCat–PCatとの反応をストップトフロー分光測定装置で速度論的解析を行った。その結果、PCat–PCat > Cat–PCat > Cat–Catとなり、立体構造を平面に固定化することで抗酸化活性が増強することが分かった。, 第69回日本酸化ストレス学会学術集会}, title = {動脈硬化治療薬を目指したプロアントシアニジン誘導体の開発}, year = {2016} }