@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071923, author = {水野, 美麗 and 川村, 綾乃 and 大石, 菜摘 and 根本, 徳子 and 小森, 公陽 and 中西, 郁夫 and 松本, 謙一郎 and 福原, 潔 and 中西 郁夫 and 松本 謙一郎}, month = {Mar}, note = {【目的】近年、我が国では動脈硬化の罹患者数が増加している。発症原因の一つに、酸化LDLと酸化LDL受容体(LOX-1)の結合による血管内皮細胞の機能的変化が挙げられる。LOX-1阻害作用を有する抗酸化物質として、カテキンの重合体であるプロアントシアニジンが報告されている。  当研究室ではカテキンの立体構造を平面に固定化した平面型カテキンを開発した。カテキンに比べてラジカル消去反応速度が約5倍増加し、α-グルコシダーゼ阻害作用や抗ウイルス作用など新規生理活性を有することも報告した。酸化LDLはLOX-1のレクチン様ドメインに結合することが知られている。これより糖と類似した構造を持つ平面型カテキンは、LOX-1のレクチン様ドメインに対する強い結合親和性が期待される。そこで我々は、強い抗酸化作用とLOX-1結合阻害作用を期待し、カテキンの一方の立体構造を平面に固定化したプロアントシアニジン誘導体Cat-PCatを設計した。さらに、合成したCat-PCatとプロシアニジンB3 (Cat-Cat)のラジカル消去活性について検討した。 【方法・結果・考察】カテキンの水酸基を保護し脱離基を導入した誘導体と、立体構造を平面に固定化した誘導体をルイス酸で縮合させ目的化合物Cat-PCatを合成した。ラジカル消去活性の測定は、活性酸素のモデルであるガルビノキシル(GO)ラジカルとCat-CatおよびCat-PCatとの反応をストップトフロー分光測定装置で追跡した。得られた結果を速度論的解析した結果、単量体のカテキンに比べて、Cat-Catのラジカル消去速度は大幅に高くなった。Cat-PCatにおいては、平面型カテキンおよびCat-Catよりもされに優れたラジカル消去能を有することが分かった。今後はLOX-1への酸化LDLの結合阻害作用を解析することで、カテキン-平面型カテキン誘導体の動脈硬化予防作用を明らかにする。, 日本農芸化学会2016年度大会}, title = {新規プロアントシアニジン誘導体の開発 -動脈硬化治療薬を目指して-}, year = {2016} }