@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071910, author = {長谷川, 純崇 and 長谷川 純崇}, month = {Mar}, note = {近年、欧米を中心に治療用アイソトープ(RI)を用いたRI内用放射線治療(以下、内用療法)に注目が集まっており、非臨床研究や治験が活発に行われている。日本は立ち遅れた状態であるが、放医研では、今まで行ってきたRIによる分子イメージング研究の発展的な研究課題としてRI内用療法研究を位置づけ、今後継続的に研究を遂行していく予定である。この治療によるがん細胞殺傷効果は臨床的に明らかではあるが、その細胞殺傷のメカニズムは不明な点が多く、より効果的な治療戦略を構築するためには細胞殺傷メカニズムの生物学的解明が不可欠である。 細胞殺傷メカニズムの解明においては、使われている粒子放射線の線質や飛程を考慮した治療用RIと細胞内小器官、特に、DNAが含まれる核とのジオメトリックな配置関係が重要である。この配置関係の重要性を理解するには、治療用RIの細胞内分布とその空間的情報を保持した状態での放射能評価が必要となる。しかし、その方法は現在のところ確立していない。本研究では、PIXE分析がその方法になり得るのではないかとの仮説の下、細胞内に投与された治療用RIの細胞内分布とその定量的解析のためのフィジビリティスタディを行っている。 昨年度、ヒト胃がん細胞株であるNCI-N87細胞を用いてPIXE分析に適応可能なサンプルを作製する方法を確立した。NCI-N87細胞を数時間から数日間培養し、Tris溶液に懸濁した後、マイラー膜上に添加し数時間接着させる。その後に固定、超純水洗浄、凍結乾燥を行い、真空処理を行う。このような方法でNCI-N87細胞内の主要な元素が、単一細胞レベルでマッピングできることが示唆された。 今年度は、更に、非放射性同位元素標識抗体や治療用RIとして用いられる銅の非放射体を細胞に添加し、その検出限度等を検証した。今回の報告会では、今年度の研究成果と目標達成に向けて今後克服すべき技術的課題について議論したい。, 平成27年度共用施設(PASTA&SPICE、NASBEE、X/γ線照射装置)成果報告会}, title = {RI内用療法高度化のための細胞内元素分析PIXE解析}, year = {2016} }