@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071820, author = {石田, 有香 and 大町, 康 and 荻生, 俊昭 and 西川, 哲 and 島田, 義也 and 平岡, 武 and 石田 有香 and 大町 康 and 荻生 俊昭 and 西川 哲 and 島田 義也 and 平岡 武}, month = {Nov}, note = {[目的]マウスではガンマ線の胎生期照射により大脳皮質の細胞数の減少や神経細胞の移動障害などが惹起されることが知られている。ヒトにおいては、神経細胞の増殖や移動に及ぼす障害が出生後の精神遅滞を引き起こすと考えられている。しかし、現在まで中性子線の胎児影響に関する研究は十分になされておらず、そこで我々は低線量中性子線による胎児脳への影響を調べている。前回までに10MeV中性子線を用いた胎児脳研究についての報告を行ってきた。中性子線の胎児脳への影響のエネルギー依存性を明らかにするために、今回2MeV中性子線を用いて照射実験を行い、マウス胎児大脳皮質神経細胞のアポトーシス発生について経時的変化を調べた。 [方法]胎齢13.5日のB6C3F1マウスに2MeVの速中性子線(0.2Gy、0.5Gy)、あるいは137Csガンマ線(0.5Gy、1.5Gy)を照射し、照射後1、2、4、8、12、24、48時間に胎児の頭部を採取した。採取した頭部は中性緩衝ホルマリンにて浸積固定し、大脳中央部を通る前頭断後、常法に従い包埋、パラフィン切片を作製した。切片はHE染色およびTUNEL染色を施した。大脳皮質のアポトーシス細胞の発生率を、脳室帯、移動層(中間層)、皮質原基の3層において観察し、中性子線照射群とガンマ線照射群とで比較した。 [結果・考察]HE染色標本の観察では、2MeV中性子線およびガンマ線照射のいずれにおいても大脳皮質や側脳室周囲の神経細胞において、アポトーシスに特徴的な核濃縮像が認められた。また、TUNEL染色標本を用いた経時的な定量解析では、アポトーシス発生のピークは2MeV中性子線でも10MeV中性子線と同様に照射後12時間前後であったが、発生の開始は2MeV中性子線で早く観察された。また、大脳皮質中の細胞数の減少は移動層における細胞数の減少が大きく影響していることが示唆された。現在、例数を増やして解析中である。, 日本放射影響学会第50回大会}, title = {2MeV中性子線により誘発されるマウス胎児脳神経細胞アポトーシスの経時変化における解析}, year = {2007} }