@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071712, author = {石田, 有香 and 大久保, 喬司 and 舘野, 香里 and 飯名, 瑞希 and 上野, 渉 and 早尾, 辰雄 and 鬼頭, 靖司 and 小久保, 年章 and 石田 有香 and 大久保 喬司 and 舘野 香里 and 飯名 瑞希 and 上野 渉 and 早尾 辰雄 and 鬼頭 靖司 and 小久保 年章}, month = {May}, note = {放射線医学総合研究所には、SPFとコンベンショナル(CV)の実験動物施設が複数ずつあり、そのうちの実験動物研究棟はCV施設であるが、バリア方式に準じた設備を整えており、SPF施設と同項目の微生物モニタリング検査を年4回実施している。本施設において、2013年10月、マウス肝炎ウイルス(Mouse hepatitis virus: MHV)汚染がモニタリング検査で明確となり、最終的に、12あるマウス飼育室の半数の6室で汚染が確認された。この事態における本施設の運用状況を踏まえた汚染経緯及び緊急対応等については、日本実験動物科学技術さっぽろ2014にて報告した。今回は、具体的な清浄化工程や施設再稼働に向けての対策と現在の施設管理について報告する。  本施設は、動物実験を行っている研究グループの大部分が利用しており、実施されている実験内容が多岐にわたるため、使用者と施設管理者側での協議の結果、施設の清浄化にあたって以下の方針を決定した。1)SPF施設のような全面閉鎖は選択せず、4つの飼育区域別に清浄化を実施する。2)直ちに実験が中止できない動物は、汚染飼育室/非汚染飼育室ごとに集約した上で一定期間内に実験を終了する。次に、これらの方針に従い、実験が終了可能な時期及び実験中のケージ数を調査し、汚染飼育室/非汚染飼育室ごとの飼育棚の再配分、集約させる飼育区域と飼育室、ケージの移動と消毒のスケジュールを組んだ。それと同時に、飼育を継続する間の詳細な運用を定め、ケージの移動に必要な輸送箱、飼育中に使用することとなった滅菌袋や器材運搬用台車等の手配を進めた。施設の再稼働に向けては、飼育区域内の器材室並びに共同実験処置室、物品の搬出入扉、洗浄室について衛生面の強化のために実施可能な設備を整え、さらにIDカードによる入退管理システムに逆行防止機能を追加する等した。  以上のような病原微生物汚染リスク低減策を講じ、本施設は2014年6月に全面的な再稼働が可能となった。再稼働に際しては区域ごとに登録者を精査し直すことで、再教育訓練を受講した人数は汚染前と比較し55%程度となった。また再稼働から半年経った現在、微生物クリーニングを実施した動物も供給され、ケージ数は汚染前の65%程度となったが、微生物汚染は確認されておらず清浄化は保たれている。, 第62回日本実験動物学会総会}, title = {実験動物施設におけるマウス肝炎ウイルス汚染とその清浄化}, year = {2015} }