@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071652, author = {古川, 高子 and 元, 清華 and 金, 朝暉 and U, Winn Aung and 佐賀, 恒夫 and 古川 高子 and 元 清華 and 金 朝暉 and U Winn Aung and 佐賀 恒夫}, month = {May}, note = {解糖系に依存したがん細胞の特異なエネルギー代謝は、がん遺伝子の変異やシグナル伝達系の関与が明らかになるとともに新たな脚光を浴びている。なぜがん細胞がエネルギー産生に不利な解糖系に依存するのかは明かでないが、理由の一つとして、解糖系の代謝生成物が急速な増殖に伴う膜脂質やタンパク質、核酸などの生合成に必要とされることが挙げられている(1)。近年グルコースとともにグルタミン代謝の亢進もがんの特徴として注目を集めており、このような代謝の変化が様々ながんに共通する“Hallmark”として広く認識されるに至っている(2)。このような状況のなか、がんに特徴的な代謝を標的とした治療薬や診断薬の開発も進んでいる。Positron emission tomography (PET) 薬剤では、糖代謝を標的とする2-deoxy-2-[18F]fluoro-D-glucose ([18F]FDG)が広範囲に使われているほか、核酸代謝を反映する3’-deoxy-3’-[18F]fluorothymidine ([18F]FLT)や脂肪酸代謝を反映する酢酸の[11C]標識体なども用いられている。また、最近ではグルタミン代謝を標的とするPET薬剤の開発も盛んである。これらのPET薬剤はそれぞれに予後予測や治療効果予測・判定に有用とされるが、議論の残るところもあり、また、薬剤の集積について相互の関係も十分明らかにされていない。  本研究では、これらの薬剤の集積について相互の関係を知る目的で、FDG, FLT, グルタミン,酢酸について、 [18F]FLTと[14C]FDGのように、PET薬剤とそれに相当する半減期の異なる放射性同位元素標識体を組み合わせて担がんマウスに投与し、両者の同一個体での腫瘍への取り込み、および両者の同一腫瘤内での分布を比較し、どのような関係が認められるかを検討した。2つの標識体で腫瘍への取り込み量に有意な正の相関が見られたのは、FDGとグルタミン,FLTと酢酸であり、これらの組み合わせでは腫瘍内の分布パターンにも類似が見られたが、他の組み合わせでは異なるパターンが目立った。FDG, FLT, グルタミン,酢酸はいずれもがんの増殖を反映すると考えられてはいるが、腫瘍への取り込みや腫瘍内分布は必ずしも同じ傾向を示すものではなく、その解釈には十分な注意が必要と考えられる。, 第10回日本分子イメージング学会総会・学術集会}, title = {がんの代謝を標的とする放射性トレーサーの腫瘍取り込み比較}, year = {2015} }