@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071628, author = {前田, 純 and 関, 千江 and 南久松, 丈晴 and 張, 明栄 and 樋口, 真人 and 須原, 哲也 and Maeda, Jun and Seki, Chie and Minamihisamatsu, Takeharu and Ming-Rong, Zhang and Higuchi, Makoto and Suhara, Tetsuya}, month = {Nov}, note = {【目的】ドーパミントランスポーター(DAT)はコカインの精神薬理作用発現に重要であり、臨床陽電子断層撮像(PET)研究においてコカインのDAT占有率が60%を超えると高揚感および多幸感を生じると報告されている。しかしながらコカインによるDAT占有率と細胞外ドーパミン(DA)濃度の関係性についてはほとんど研究が行われていない。本研究ではラットを対象にDAT占有率と側坐核DA濃度の関係性を明らかにした。 【方法】実験にはSD系雄性ラットを用いた。PETスキャンはイソフルラン(1.5% v/v)麻酔下で行い、生理食塩液もしくは塩酸コカイン1, 2, 3, 5, 10および20mg/kg を腹腔内投与し、30分後DATリガンド[18F]FEPE2Iを尾静脈投与し小動物PET Foucus220にて60分間撮像した。DAT占有率は溶媒投与時と比較した際のリガンド結合能(BPND)減少率として算出した。コカインによる側坐核DA濃度増加はマイクロダイアリシス法にて測定した。 【結果】コカインによる側坐核DAT占有率のED50は4 mg/kgであり、20 mg/kg投与により占有率は80%を超えた。コカインによるDAT占有率と側坐核DA遊離量との関係は双曲線関数で説明され、基質のDAに対してコカインは非競合的なDAT阻害を示した。また精神刺激作用を示す60%占有時のピークのDA遊離量はベースラインに比べ約3倍であり、80%占有率を超えるとDA遊離量は10倍以上になった。この関係性は別のDAT阻害薬マジンドールでも同様であった。 【考察】コカインによるDAT占有率と細胞外DA濃度に関係性が実証され、コカインのDAT阻害様式が示されると共に、PETによるDAT占有率測定の妥当性を裏付けることができた。, 第24回日本臨床精神神経薬理学会・第44回日本神経精神薬理学会 合同年会}, title = {コカインによるドーパミントランスポーター占有率と細胞外ドーパミン濃度の関係性}, year = {2014} }