@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071585, author = {福津, 久美子 and 金, ウンジュ and 栗原, 治 and 酒井, 一夫 and 明石, 真言 and 福津 久美子 and 金 ウンジュ and 栗原 治 and 酒井 一夫 and 明石 真言}, month = {Jun}, note = {1. はじめに  汚染を伴う被ばく事故における緊急被ばく医療では、汚染核種・汚染密度を評価し、除染を含めた医療措置が必要かを速やかに見極める必要がある。また、除染が困難な場合には、体内取り込みを評価するためにも残存量の定量が必要となる。身体汚染をサーベイする際、通常、自己吸収のない線源効率がほぼ0.5(2π計測)となる線源で構成された機器を用いている。定量性を確保するためには、皮膚汚染に対して使用できる実用的な線源効率を求める必要がある。栗原らは、豚皮を用いたα線スペクトル解析から、線源効率0.25を示した1)。今回は、よりヒト皮膚に近い状態での検討を目指し、ヒト皮膚再構築モデルを用いて皮膚汚染評価法を検討した。 2. 実験方法  皮膚モデルとして、ヒト皮膚再構築モデル(TESTSKIM TMLSE-003, TOYOBO)を用いた。このモデルは皮膚表面が空気層に接するAIR LIFT培養されたもので、皮膚透過性、皮膚バリア、角質脂質構成がヒト皮膚に近いものである2)。汚染核種としては、241Am硝酸溶液(Amersham製)を用いた。実験手順は以下の通りである。ヒト皮膚再構築モデルは、皮膚構造の変化が起きないようAIR LIFT培養条件のまま室温で測定に供した。241Am硝酸溶液は皮膚のほぼ中央に10 µl(48 Bq)を滴下した。α線計測は、滴下5分後から、経時的に行った。α線計測には、ZnS(Ag)シンチレーションサーベイメータ(TCS-232B日立アロカメディカル(株))、α/β/γ線用サーベイメータ(RadEye B20サーモフィッシャーサイエンティフィック(株))とα線スペクトロサーベイメータ(PASS-100DD (株)プロテック)を用いた。 3. 結果 241Am硝酸溶液滴下後の皮膚表面処理の違いによる計数の差の例を図1に示す。計測値は、α線スペクトロサーベイメータを用いた場合である。特別な乾燥作業を行わずに経時的測定を行った場合は、水滴によるα線の遮へい効果のため、溶液滴下直後から低いカウント値の状態が続いた。滴下量の2%程度のカウント値である。これに対して、溶液滴下後にドライヤーで5分間液滴の乾燥作業を行った場合は、乾燥5分後が最も高く(滴下量の約18%)、その後6時間後までほぼ一定のカウント(滴下量の約14%)を示した。この皮膚再構築モデルでは、皮下への吸収は速やかに進むようである。また、6時間以降は培養皮膚の構造条件が変化している可能性もあり、カウント値の変化については今後の検討を要する。サーベイメータのデータ等の解析も加えて、皮膚汚染評価法を考察する予定である。, 日本保健物理学会第47回研究発表会}, title = {α核種による皮膚汚染の計測に関する考察}, year = {2014} }